MLBでついに「岩手・花巻東高対決」が実現しました。日本時間9日のエンゼルスvsマリナーズ戦で、同高OB同士の菊池雄星投手と大谷翔平選手が打席で相対峙しました。
二人とも花巻東高時代から夢見ていたメジャーの舞台で、とうとう現実になった真剣勝負の瞬間。その結果は?そもそも二人の仲はどうなのでしょうか。海外の反応とともにまとめました。
大谷翔平と菊池雄星の仲は実際どう?
24歳の大谷翔平選手と27歳の菊池雄星投手。二人にとって少年時代からの夢だったメジャーの舞台へ、大谷選手が一足早く昨季から、菊池投手は今季から移籍し、ファンの間では直接対決が今か今かと待たれていました。
大谷選手が3学年下のため高校時代は重なっていないものの、10代後半から知り合いの二人。実際のところ仲はどうなのでしょうか。
大谷選手にとって菊池投手は、中学時代からの憧れの存在。中3の時、甲子園で大活躍する菊池投手のスター性や怪物ぶりを目にして「岩手にもこんな凄い選手がいる」と感激し、菊池投手を目標に花巻東高に進学した経緯があります。
一方高校とプロ野球では先輩なものの、MLBでは「1年後輩」になる菊池雄星投手自身も、大谷翔平選手について「彼がいなければ間違いなく僕は今、ここにいない。心から尊敬している」と話しています。
今年4月、アナハイムでのエンゼルス戦の際には、渡米後初めて二人の対面が実現。グラウンドで練習中、駆け寄ってきた大谷選手と菊池投手が15分間ほどにこやかに談笑する様子が報道されました。
菊池投手は「スーパースターになっても、こうやってあいさつしに来てくれる。あんなにいい子はいない」と先輩の表情を見せて笑顔。「一回りも二回りも大きくなっていてびっくりした。お互い切磋琢磨してやりたい」と活躍を誓い合ったようです。
では、ついに実現した二人の直接対決の結果と、海外の反応はどうだったのでしょうか。
From Hanamaki Higashi High School to the big leagues. Shohei Ohtani and Yusei Kikuchi meet up pregame.
花巻東高等学校 pic.twitter.com/ANPeetfcf2
— Los Angeles Angels (@Angels) April 18, 2019
大谷翔平と菊池雄星が初対戦!結果は?
今でもしっかり先輩・後輩の仲が続いている菊池雄星投手と大谷翔平選手。二人ともに待ち望んでいたメジャー対決は日本時間9日、現実になりました。
アナハイムで行われたエンゼルスvsマリナーズ戦で、大谷選手は3番DHでスタメン出場。菊池投手が先発マウンドへ上がりました。
初対決は1回裏に早くも実現。注目の初球、菊池投手の力が入ったのか顔近くを通る速球で大谷選手が大きくのけぞり、球場中がブーイングや歓声に包まれます。
第一打席は菊池投手が弱いゴロに打ち取ったものの、大谷選手が俊足を飛ばし内野安打に。第二打席は1塁ゴロでアウトに抑えます。
そして4回の第三打席、初球の甘いカーブを大谷選手が見事左中間へ本塁打し、エンゼルス1・2・3番が三者連続本塁打を菊池投手に浴びせます。
この回で菊池投手はKO降板。メジャー初対戦の結果は、大谷選手が3打数2安打1打点1本塁打(試合トータルでは5打数3安打)と「完勝」の形になりました。
MLB公式ツイッターでも「同じ高校卒業の二人がメジャーで初めて対戦しました」とつぶやかれた第一回「大谷vs菊池」。海外の反応はどうだったでしょうか。
Saturday Night #ShoTime. #CarryTheFreight pic.twitter.com/PSL9UNgpXb
— Los Angeles Angels (@Angels) June 9, 2019
Yusei Kikuchi & Shohei Ohtani went to the same high school in Japan.
They squared off twice in Japan (3 K & 2 hits).
They just faced each other for the first time in the major leagues: pic.twitter.com/B4cdPGSfPI
— Cut4 (@Cut4) June 9, 2019
大谷翔平vs菊池雄星の海外の反応
出典:twitter
まとめ
ファンも、菊池・大谷選手自身も楽しみにしていたというMLB初対決は、まず大谷選手に軍配が上がりました。
大谷選手のエンゼルスと菊池投手のマリナーズは同じアリーグ西地区の所属のため、毎年20試合ほど対戦があります。
特に今季は大谷選手が打者に専念するため、大谷選手が毎試合出場し菊池投手がローテーション入りしている限り、あと何試合かは対決の可能性がありそうです。
菊池投手は以前、同郷対決について「僕らは岩手で生まれ育ち、小さい頃はメジャーリーガーなんて『お前何言っているんだ』という雰囲気さえあった。岩手や東北の子たちがもっと身近に夢を持てる環境になってきたのかな」と感慨深げに話していました。
そんな子供たちのためにも、日本が誇る若きスターの二人には今後もたくさん夢を振りまいてほしいものです。
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