10日、日本格闘技界の2大スターがほぼ同時に違う場所で試合を行います。〝キックボクシングの神童〟那須川天心選手が参戦する「RISE WORLD SERIES 2019」と、〝カリスマ〟武尊選手の「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~K’FESTA.2~」です。
立ち技格闘技で向かうところ敵なしの那須川天心、武尊両選手。随分前から両者の対戦がファンの間では熱望されてきましたが、いまだ実現しません。二人は仲が良いのでしょうか、悪いのでしょうか?対戦実現の可能性を二人の最新ツイッターなどから探りました。
那須川天心と武尊は仲が良い?悪い?
27歳の武尊選手と、20歳の那須川天心選手。同じ立ち技打撃系格闘技界で、現在圧倒的実力と人気を誇る日本のトップスターです。
戦績は武尊選手37戦36勝(21KO)1敗、那須川選手は昨年末エキシビションでメイウェザー選手にKO負けしましたが、公式戦では28戦無敗(21KO)。ほぼ同じといえる圧巻の強さを誇ります。
体重や階級も近いため、かねてファンの間では二人の「頂上決戦」が期待されてきましたが、なぜか今まで実現していません。
そもそも二人は仲が良いのか悪いのか。7歳も後輩に当たる那須川天心選手は以前から対戦呼びかけやアピールをしており、あるときには、試合で勝利後の武尊選手を、那須川選手がリングサイドから祝福して握手する写真も話題になりました。
そして最近は次々と、武尊選手の動画などをなぜか自身のツイッターでリツイート。イベントでのトーク中、小さい子の「たける~!」という呼びかけに笑顔で手を振る様子を「子供の声援に反応する武尊選手」とつぶやいたり、「無名時代、お金がなくてもやしと100g40円の鶏ムネ肉を食べて生活していた」という武尊選手のツイートもアップしています。
二人とも直接には公の場でお互いのことに言及しないものの、こうしたツイートからは、那須川天心選手の先輩へのリスペクトや〝親愛〟が垣間見えるようです。
武尊選手にとっては、自身がプロデビューした頃にはまだ小学生だった那須川選手。立場上あえて名指しを避けているのかもしれませんが、メディアを通じて見えるのは、武尊・天心選手とも互いにまじめで明るく、温厚そうな人柄同士。外見的にはさほど「嫌悪」するような感情があるとは考えられません。
子供の声援に反応する武尊選手#那須川天心 pic.twitter.com/62kd9urozz
— 那須川天心 (@TeppenTenshin1) March 6, 2019
【神童】那須川天心 神業集2【Tenshin】 ※音楽無し ver#那須川天心 pic.twitter.com/ayEHQoxvJT
— 那須川天心 (@TeppenTenshin1) March 7, 2019
那須川天心vs武尊の可能性2019
実は、リングを離れれば「仲が良い」のかもしれない武尊選手と那須川天心選手。ではファンが待望する直接対決が、今年2019年こそ実現する可能性はあるのでしょうか。
かねて那須川選手側は対戦に積極的といわれてきましたが、昨年「SNSで『武尊は逃げている』などと誹謗され営業被害を受けた」とK-1側が那須川選手らに損害賠償を請求したと報道されるなど、所属団体間に「しこり」があり、対戦の大きな障害になっているともされます。
ただ昨年末、武尊選手は「天心」の名前こそ挙げなかったものの、メディアに「すぐにでもやりたい。誰よりも僕がやりたい」と本音を吐露。
「実現できるようにいろんな人に直談判したが、ストレスがあった。K-1を悪く言われ何より悔しい」ともどかしさを明かしました。
最近も、同時開催の那須川選手の大会には「ライバル意識はない」としつつ、「今後は世界が注目する試合を実現させたい。そういう意味では相手は限られる」とビッグマッチへの意欲をにじませています。
【K-1】武尊【SAMURAI】
~ Natural Bone Crusher ~#那須川天心 pic.twitter.com/0nG5HTnzQs— 那須川天心 (@TeppenTenshin1) March 8, 2019
59.0kgジャストで
公式計量クリアしました!
しっかりリカバリーして
明日思いっきり暴れる。
絶対勝つ。#k1_wgp #公式計量@UPDT_TOKYO pic.twitter.com/6UiSOS4N2d— 武尊 takeru (@takerusegawa) March 9, 2019
那須川天心vs武尊に関するネットの反応
出典:twitter
まとめ
お互い「格闘技界を盛り上げたい」が常に口癖の武尊、那須川両選手。そのためにも「いつでも、どの階級でもやる」と対戦にも前向きとされます。特に27歳の武尊選手は「キャリア的にも、ピークでいけるのはあと1、2年かと思っている」と時間的な問題もにじませています。
かつてのK-1のカリスマ魔裟斗氏が言うように、「山」を動かすには現役トップスターである武尊選手の発言こそが「距離を縮める」のかもしれません。関係者には、何とか「ファンの夢」の早期実現へと動いてほしいものです。
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