6日開幕した夏の高校野球・甲子園2019。連日熱戦が繰り広げられ、スタンドも多くの観客で埋まっています。
毎年大変な人気の高校野球・甲子園大会。チケットの入手も簡単ではないようで、中には徹夜で並ぶ熱心なファンも多いといいます。
そもそも、甲子園では徹夜で並ぶことは禁止されていないのでしょうか。観客の混雑状況のリアルさを調べてみました。
甲子園で徹夜で並ぶのは禁止されてない?
高校野球の聖地とも言われる甲子園は、正式名称「阪神甲子園球場」。兵庫県西宮市にある日本最大級の野球場で、阪神電鉄が保有。NPB阪神タイガースの本拠地でもあります。
収容人数は約48000人と非常に大規模ですが、人気の高い高校野球やプロ野球の試合では連日満員になることも珍しくありません。
さて高校野球甲子園大会のチケット販売は、昨年から一部が変更されました。それまでは多くの席種が自由席で、外野席は無料でしたが、昨夏から(1)中央特別席は全席指定及び前売りのみ(2)外野席は有料、となりました。
高校野球甲子園の券種には当日券、前売り単日券、前売り通し券、企画席前売り券(ボックス席など)がありますが、人気が高いため前売り券は通常7月中に売り切れてしまうそうです。
このため現在、当日券として球場の窓口で買えるのは(1)1・3塁特別自由席(2)アルプス自由席(3)外野自由席の三種類のみ。
当然ですが自由席当日券はなくなり次第販売終了となりますので、「必ず購入する」ためには早朝ないし前の日の夜から並ぶしかありません。
そのため熱心なファンや遠方からの来客には今でも徹夜で並ぶ人が多い様子。「甲子園に徹夜で並ぶ」のは昔からの恒例でもあり特に禁止はされておらず、球場側も警備員を配置し、柵を設けたり、窓口近くの高速高架下に目印を付けるなど混乱防止の対応を行っているようです。
では当日券購入を求めるお客さんのリアルな混雑状況はどうなのでしょうか。
4時50分 始発到着前の甲子園 1.3塁待機列
折り返しもなく、ただ楽勝の様子 pic.twitter.com/KIiuzCKCrH— 甲子園 列ツィート (@abakaceball) August 5, 2019
https://twitter.com/tokiba_rei/status/1158861817470304256
混雑状況のリアルは?
甲子園球場は阪神甲子園駅から徒歩数分の便利な立地。普段駅前は広々としているそうですが、高校野球など人気試合の日には球場周辺は一面人、人、人だらけ。
特に昨夏の第100回高校野球記念大会は例年以上の混雑で、人気校出場の土日などには球場を一周するほど長い列ができたそうです。
前述のように当日券は先着順で「売り切れ次第販売終了」ですので、列に並んでも購入できる保証はありません。
ちなみに昨夏甲子園大会の土日には、通常より早く午前6時に開門したものの、1・3塁・アルプス席は7時すぎ、外野席も8時すぎには当日券が完売したそうです。つまり早起きして大阪などから始発電車で向かっても間に合わない、ということですね。
出場校など試合のカードにもよるようですが、何としても観戦したい場合は、禁止ではないこともあり「徹夜で並ぶ」しかないのが実情といえそうです。
↓今年のリアルな甲子園前混雑状況はこちら
去年のセンバツ準々決勝とかに比べたらチケット列全国マシ。風もあって良かった。#高校野球 #甲子園 pic.twitter.com/S0bNI5zfJD
— あや (@ayamiyaaya) August 5, 2019
甲子園で徹夜に関するネットの反応
出典:twitter
まとめ
高校野球の甲子園球場前の大混雑や当日券待ちの大行列は、地元の方やファンにとっては一種の「風物詩」のようです。
球場側の係員も手慣れたもののようで、あまりに列が長いと「この辺では買えない可能性があります!」とアナウンスもあるとか。
夏の甲子園は猛暑の中での行列の上、運良く観戦できても大半の席には屋根はなく灼熱の太陽の下。くれぐれも熱中症などには気をつけていただきたいと思います。