今季、NPBで現役最年長だった巨人の上原浩治投手(44)が20日、記者会見を開き、日米通算21年の現役生活からの引退を表明しました。
座右の銘「雑草魂」の通り、無名のアマ時代から幾多の挫折を経て巨人のエース、そしてMLB世界王者の胴上げ投手にまで上り詰めた、まるでドラマの主人公のような野球人生の上原浩治投手。
惜しまれながらの引退となりましたが、引退試合やセレモニーはいつ行われるのでしょうか。引退後の「身の振り方」も予想してみました。
上原浩治の引退試合やセレモニーはいつか?
上原浩治投手は大阪府出身。中学は陸上部、野球部に入った高校でも全くの無名選手で、もちろん甲子園出場もなし。一浪後進んだ大阪体育大でリーグ優勝に貢献し日米大学野球でも活躍したことで、初めてプロの注目が集まります。
この大学時代に抜群の成績を残し、1998年ドラフトでは一気に「高卒の松坂大輔と並ぶ目玉候補」へ。MLBと巨人が争奪戦の末、ドラフト1位の逆指名で巨人入りしました。
NPB1年目から20勝、タイトル総なめで瞬く間にエースに成長。沢村賞2回など数々の栄冠を手にして、09年にメジャーへ移籍。MLB4球団を歩いた中で、とりわけワールドシリーズ優勝に大貢献したレッドソックス時代の輝きは、日米のファンの忘れられない記憶になっています。
そして上原浩治投手は昨季巨人に復帰しましたが、満足な成績を挙げられず引退を決断。通算成績はNPBでは112勝67敗33セーブ、防御率3.02。MLBでは22勝26敗95セーブ、防御率2.66。日本の選手としては初めて、日米通算で100勝・100セーブ・100ホールドを達成した選手となりました。
そんな〝レジェンド〟上原投手の引退試合やセレモニーはいつ行われるのでしょうか。巨人選手の過去の引退試合やセレモニーをたどると、最近は11月に行われる巨人のファン感謝祭の中で実施されることが多いようです。
上原投手自身、優勝争いが激化するシーズン終盤を避けて、春に引退表明したと話しており、シーズン中の引退試合は行わず、ファンフェスタなどシーズン後に行われる可能性もありそうです。
上原浩治投手の引退試合やセレモニーについては、正式発表され次第この欄に追記します。
【巨人】上原引退でゴジラ松井「いつも頼もしかった」 https://t.co/kJfiuwQhYV #巨人 #ジャイアンツ #スポーツ報知
— スポーツ報知 (@SportsHochi) May 21, 2019
上原引退後は何になる?
引退試合やセレモニーの日程がいつになるのか気になる上原浩治投手ですが、引退後は何になるのでしょうか。
20日の引退記者会見では、上原投手自身は引退後の人生について「正直まだ何も考えてない」としつつ、今後の指導者としての希望を以下のように語っています。
プロ野球選手に対しては、全員がプロなので、正直教えることはあまりないと思いますし、だったらアマチュアで、自分が教えた選手たちがプロに入っていくという、そういう子たちを育てていきたいという気持ちは今でもありますね。今でも強く思う? そこまで強くないですけど(笑)
:産経ニュースより
いつもユーモア溢れた語り口の上原浩治投手だけに、ファンからは「野球中継の解説者」はもちろん、今後はアマやプロの「監督」のユニフォーム姿も見たい、という声が多く聞かれます。
上原浩治の引退に関するネットの反応
出典:twitter
まとめ
日米で大活躍し、WBCや五輪などの国際大会でも「負けなし」の強さが印象的だった上原投手。今後の野球界では「名球会入り」も大きな議論となりそうです。
名球会の入会資格は日米通算で「200勝」「250セーブ」「2000本安打」となっていますが、上原投手はいずれもクリアできず。しかし「134勝・128セーブ・104ホールド」は世界でも二人しかいない大記録です。
ファンの間でも、かねて「投手のハードルが高すぎ」「名球会は任意団体だし、もう少し柔軟に対応すべき」といった声が多いようです。シーズン後の名球会総会での結論が注目されそうです。
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