立ち技打撃系格闘技「K-1」の〝平成最後のビッグマッチ〟と銘打たれた今年最大の大会「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~K'FESTA.2~」が10日に迫りました。
メインイベントは、K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者・武尊選手vsムエタイの殿堂「ラジャダムナン・スタジアム」認定フェザー級王者・ヨーキッサダー・ユッタチョンブリー選手(タイ)の闘いです。
武尊選手次戦の相手、ヨーキッサダー・ユッタチョンブリー選手の強さとは?その戦績や試合動画をまとめました。
武尊の次戦ヨーキッサダーユッタチョンブリーの強さとは?
K-1 WORLD GP3階級制覇の日本が誇るトップ格闘家・武尊選手。その次戦の相手となるヨーキッサダー・ユッタチョンブリー選手は、タイの国技で「立ち技格闘技最強」ともいわれるムエタイの「ラジャダムナン・スタジアム」認定フェザー級王者です。
ラジャダムナン・スタジアムは、ルンピニー・スタジアムと並ぶ最高の権威をもつムエタイの殿堂。認定する各階級の王者は名実ともにムエタイの「世界王者」だといえます。
日本ではあまり馴染みのないムエタイ王者ですが、ヨーキッサダー・ユッタチョンブリー選手は身長は167cmなものの、屈強な鍛え上げた身体で武骨に攻め続けるファイトスタイルが持ち味だそうです。
自身、身体の強さが一番の武器と強調。「前に出て攻め続けるムエカウ(膝蹴りが得意な選手)」だと自己評価しています。
ではヨーキッサダー選手の強さや戦績を、過去の試合動画とともにまとめてみました。
武尊の次戦ヨーキッサダーの戦績と動画
ヨーキッサダー・ユッタチョンブリー選手は1991年、タイ・ナコンラチャシマ―出身の27歳。武尊選手とは同い年です。
スタイルはサウスポー。ムエタイの中でも層が厚いとされるフェザー級のトップファイターとして名を馳せ、2018年11月7日、チャーンキット・オー.ピモンシー選手との王座決定戦を制して王座を獲得しました。
ムエタイ戦績は150戦108勝(21KO)38敗4分。8歳からムエタイを始め、本人によれば「これまで400戦以上」試合を行い、一度もKO負けしたことがないという強さだそうです。
記者会見では「武尊の試合は見たが怖さは全く感じない。ムエタイの強さを証明したい」と自信満々。10日の試合はK-1ルールのためムエタイ特有の肘打ちや首相撲は禁止されますが、「ムエタイの全ての武器が使えれば彼には簡単に勝てる。でも、パンチと蹴りだけでも十分。試合をお楽しみに」と不敵に語りました。
過去の動画でも、身体能力の高さを生かした粘り強い試合運びが印象的です。武尊選手も映像を見たそうで「スピード、パワー、テクニックの全てを兼ね備えていて、特にフィジカルの強さを凄く感じた」と評価。
「ムエタイはK-1最強を証明するには避けて通れない壁。日本の格闘技界にとってラジャの王者は永遠のテーマでもある。必ず勝ってK-1最強を証明したい」と次戦への強い意気込みを示していました。
武尊の次戦の予想や反応まとめ
出典:twitter
まとめ
ヨーキッサダー選手は武尊選手について「彼は自分のように強い選手と戦ったことがないはずだ」とも発言。確かに数々のKO勝ちを重ねた武尊選手も、ムエタイ王者はほぼ初めての対戦になるはずです。
「自分がK-1で初めて武尊を倒した男になる」と豪語したヨーキッサダー選手。待ち受ける武尊選手も「やりたい試合を久しぶりに出来るので楽しみ」といつにない気持ちの高まりを感じている様子。見応えある一戦になりそうです。
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