田村優の出身高校を含むこれまでの経歴からその強さの秘密を探ります。
重圧の中クールに決める姿の裏には何があるのでしょう?
=目次=
田村優の出身高校・経歴まとめ
ラグビーワールドカップ2019での日本代表の躍進の中心にいる田村優(たむら ゆう)の出身高校・経歴をまとめて見ましょう。
1989年1月9日に生まれ、愛知県出身での30歳で、身長181cm、体重92 kgの恵まれた体を持ち、キヤノンイーグルスに所属しています。
國學院栃木高校に入学後に、それまでのサッカーをやめて、ラグビーを始め、めきめきとその才能を現しました。
その後、明治大学を経て、2011年にNECグリーンロケッツに加入し、2015年8月には前回のラグビーワールドカップ2015の日本代表に選ばれています。
さらに、スーパーラグビーの日本チームサンウルブズの強化選手集団にも選ばれています。
田村優の強さの秘密は?
田村優のポジションは、スタンドオフ (SO、最近はフライハーフFLY HALFと呼ばれることが多い、背番号10)で、スクラムハーフからボールを受け取った後、状況に応じて最適なプレーを選択する司令塔の役割を担う重要なポジションです。
スタンドオフに必要な能力
したがって、その役割は多様で、
・ラグビーの理解度が高く、戦略を具体化できるラグビーIQの高さ。
瞬時の状況判断力、試合の流れを読む冷静さ
・具体化した戦略をチームメイトにそれぞれの特性に合った指示を的確に出すことのできるリーダーシップ
・チームで一番多くのポジションに対してバスを出すため、正確なパススキル
・エリアを確保するためのキックスキル
・ディフェンスにおいて大型の選手相手でも当たり負けせずに止められるタックルスキル
・短い距離でトップスピードに到達する俊敏性
その他、ボールハンドリング、ステップワークなど多種多様かつ正確巧緻な技術が必要となります。
また、スタンドオフは、ボールを蹴る機会が多いため、ボールの扱いに慣れており、プレースキック(ペナルティキックなど)を任されることが多いのです。
これは、世界的に共通しています。
これらに対し、田村優は十分な能力を持っています。
実際、サモア戦で、ペナルティキック、コンバージョンキック(トライ後に与えられるキックで、追加得点2が与えられる)で、外したのは1度のみでした。
重圧がかかる場面で、クールに決める姿が目立ちました。
田村優が難しい角度でのゴールキックを決める場面(2;56/3:28)
ワールドカップ2019これまでの3試合終了時点で、田村優は、獲得点40と全選手のなかで、ダントツのトップの得点を上げています。
10回のペナルティゴールの成功率は、77%、5回のコンバージョンの成功率は、63%と難しい角度でも安心して見ていられます。
SOとしての経験
SOとしての長い経験から司令塔としての能力を磨きました。
高校3年間全国大会に出場し、明治大学でも1年生からSOとしてチームを引っ張った。
NECグリーンロケッツ、キヤノンイーグルス、日本代表でも司令塔SOとしての役割を担ってきました。
父の存在
帝京大学、トヨタ自動車でラグビーのSOやCTBとして活躍し、監督、部長、豊田自動織機シャトルズの総監督までした父・田村誠さんの血を引き、影響を受けたと思えます。
ラグビーへの愛
ラグビーが性に合い、心から好きなようです。
いろんな性格の人が一緒に頑張ることをラグビーの魅力としてあげています。
好きな言葉は「前へ」、アタックが好きとも述べていますので、今のポジションがぴったりなのでしょう。
以上が田村優のクールな強さを形づくっていると思われます。
田村優に関するネットの評価まとめ
田村に限らず、日本代表の努力には感動します。
相手がいて、接触もある競技だけど、何よりも自分の意志が強くないとやってけないスポーツだと思う。
出典:ヤフコメ
誰もが、プレッシャーの中で、冷静に確実に決める田村選手に感嘆していました。
まとめ
田村優の出身高校を含む経歴とその強さの秘密をまとめました。
重圧の中クールに決める姿の裏にあるものが少しは明らかになったでしょうか?
サモア戦で、BPを含め勝ち点5を取ったとは言え、スコットランド戦が、大変な試合であることに変わりがありません。
一番の鍵を握る田村優が、これまでどおり本来の力を発揮して、「ワンチーム」日本代表が、ベスト8進出を決めることを切望しています。
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