日本サッカー界で将来を嘱望される逸材・久保建英選手が、9日の国際親善試合エルサルバドル戦の後半に途中出場し、ついにA代表デビューしました。
史上2番目の若さとなる18歳5日での国際Aマッチ出場。短い時間ながら洗練されたセンス光るプレーを堂々と披露、4万人近い観衆を何度もどよめかせました。
14日開幕のコパアメリカでは、久保建英選手をはじめとする同世代選手がとりわけ注目されています。その背景には来年の東京オリンピックも絡んでいる様子。今、コパアメリカに臨む日本代表が「熱い」理由を探りました。
久保建英の同世代は?オリンピックが熱い!
5月下旬。森保日本代表監督らが発表したコパアメリカの代表23人は、ちょっと驚きの陣容になりました。
年齢制限のないフル代表にもかかわらず、18人が1997年以降生まれという「東京オリンピック」世代。しかも16人は代表が実質初選出で、中にはプロ経験のない学生選手まで含まれています。
東京オリンピックのサッカー男子は、来夏の本大会時点で23歳以下、正確には97年1月1日以降に生まれた選手だけに出場資格があります(24歳以上のオーバーエイジ枠がこれ以外に最大3人)。
つまり、オリンピックを19歳で迎える久保建英選手らの「同世代」選手が、まさに金メダルを目指す中心となるわけです。
コパアメリカでは、規定で招集側に強制力がなく、クラブ側の意向もありA代表とはいえ主力や常連組は選べなかった事情がありますが、オリンピックでも指揮を執る森保監督はあえて「オリンピック想定チーム」を組んだとみられます。
コパアメリカを武者修行の舞台とし、これから1年かけて「久保同世代」の若手を成長させ、「金メダルを取りに行く」狙いが込められているようです。
🎥昨日(6/7)の練習後インタビューの様子です。#久保建英 選手
🗣「感心している時間もないので追い付け追い越せという感じです」#daihyo #キリチャレの日キリンチャレンジカップ2019
6/9@宮城
✅https://t.co/5auJCegWRX pic.twitter.com/VsXJFCPJnr— サッカー日本代表 (@jfa_samuraiblue) 2019年6月8日
平均年齢22.2歳コパアメリカが注目の理由!
久保建英選手を筆頭に同世代選手たちで固められた、コパアメリカに出場する日本代表。平均年齢22.2歳という、サッカーフル代表ではかつてなかったフレッシュな構成です。
東京オリンピックやその後のW杯予選もにらんで、「(久保同世代から)フル代表で活躍できる選手が出てこないと、金メダルは難しい」と若手を思い切って抜擢した森保監督。
実はこれには先例があり、ロンドン五輪前年のコパアメリカでも、メキシコ代表がオリンピック世代の若手中心で参戦。結果はグループステージ3連敗でしたが、この経験が生きて五輪での金メダル獲得に見事結実しました。
今回の日本代表では、久保建英選手はじめ、鹿島の20歳MF安部裕葵選手や9年半ぶりの大学生A代表となったFW上田綺世選手(法政大)、広島でレギュラーとしてプレーしているGK大迫敬介選手らが、南米強豪の「胸を借りて」どこまで糧とできるか、注目されそうです。
https://twitter.com/jfa_samuraiblue/status/1131789767455125504
久保建英同世代に関するネットの反応
出典:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190525-00191233-soccermzw-socc
まとめ
久保選手の同世代といえば、つい先日行われたU-20W杯でも大いに奮闘しました。本来U-20W杯で主力を担うはずだった久保、安部選手らはコパアメリカ代表に選ばれたため、今回の代表イレブンは「久保・安部抜き」での戦いに。
しかしその中でも「久保同世代」はしっかり善戦。イタリア、エクアドルなど難敵ぞろいの1次リーグを突破し、最後は16強止まりだったものの、球際の攻防や空中戦、決定力でも他国と見劣りしない実力を示しました。
世界で勝つにはまだまだ課題は多いとはいえ、若年層の成長の手応えが感じられたU-20。コパアメリカの経験も栄養にして、次の五輪やW杯で花開かせてほしいものです。
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