プロ野球(NPB)の日本シリーズ出場権をリーグ上位3チームで争うクライマックスシリーズ2019(CS)が、5日からセリーグ、パリーグで同時に開幕します。
5年ぶりセリーグ優勝の巨人、パリーグ連覇の西武が順当に勝ち抜けるのか。あるいは2、3位の「下克上」があるのか。今年のCS優勝チームを大胆予想してみました。
=目次=
クライマックスシリーズ2019のパリーグの予想
クライマックスシリーズ2019は「ファーストステージ」「ファイナルステージ」の2段階。まずセ、パリーグのそれぞれ2位と3位のチームがファーストステージで対戦し、先に2勝した方がファイナルに進みます。
9日から始まるファイナルでは、そのチームがセリーグは巨人と、パリーグは西武と対戦。先に4勝すると日本シリーズに進出できます。なお巨人と西武にはあらかじめ1勝のアドバンテージがあり、3勝すれば〝CS優勝〟となります。
ファーストステージの組み合わせはセリーグがDeNA(2位)vs阪神(3位)、パリーグがソフトバンク(2位)vs楽天(3位)です。まずパリーグを予想してみます。
パの対戦成績は3チーム拮抗
パリーグ3チームの今季対戦成績は拮抗しています。ファーストステージのソフトバンク・楽天は楽天の12勝13敗とほぼイーブン。
初戦は絶対に落とせないため、両チームともエース千賀、則本両投手を立ててくるとみられますが、実は両投手ともシーズン中は対楽天、対ホークスで負け続け相性がよくありません。
デスパイネ、柳田選手らの主軸打線が機能すれば、CSでは百戦錬磨のソフトバンクに流れが傾く可能性もありそう。楽天は投打で奮起が求められます。
勝負所で強さ見せた西武
仮にファイナルにソフトバンクが進んだとして、西武vsソフトバンクの対戦成績はソフトバンクの13勝12敗とこちらも直接対決ではほぼ互角です。
しかし終盤ギリギリの優勝争いで、西武は「山賊打線」が目を見張る勝負強さを発揮。優勝までの最後の10試合で8勝2敗とソフトバンクを置き去りにしました。
「ここぞ」で強さを見せる西武。悲願の日本一にかける今年の執念は並々ならぬものがありそうです。
クライマックスシリーズ2019のセリーグの予想
「西武CS優勝」が順当とみられるパリーグですが、次にセリーグでは、クライマックスシリーズ2019の勝ち抜けチームはどこが有力なのか予想してみました。
明暗クッキリの下位2チーム
リーグの対戦成績をみてみると、DeNAと阪神の相性は明暗くっきり。阪神が16勝8敗(1分け)とダブルスコアで圧倒し、横浜スタジアムでも8勝4敗、このカードは6年連続で勝ち越しています。
今季阪神では、オリックスから移籍した西投手らが活躍。とりわけDeNAは対阪神の打率が.232と悪く、中継ぎ左腕にも防御率0点台と完全に抑え込まれています。
怒濤の6連勝でCSをもぎとった勢いもある阪神。CSでは西、ガルシア両投手を先発させるとみられ、DeNAは筒香選手らの中軸が奮起しなければ、苦しい戦いになりそうです。
広島以外に強い巨人
仮に阪神がファイナルに進むとすると、巨人との対戦成績は巨人の15勝10敗。巨人は広島以外の4球団に勝ち越しており、阪神も〝お得意先〟。
巨人は山口、メルセデス、桜井、高橋優投手といった「勝ち頭」で一気に3連勝を狙うとみられ、ファンの間でも「巨人CS優勝」を予想する声が優勢のようです。
クライマックスシリーズ2019のネットの予想
出典:twitter
まとめ
昨季のパリーグCSでは、ぶっちぎりでリーグ優勝した西武がソフトバンクに下克上を許し、辻監督が悔しさのあまり、グラウンド上で声を上げて男泣きした様子が印象的でした。
今年は、主力選手流出で劣勢を強いられながら「意地」で大逆転優勝した西武。その勢いのままに勝ち抜けて「西武vs巨人」という久々の名日本シリーズ復活となるのか、はたまた両チームとも再び下克上に泣くのか。
恒例の熱いNPBポストシーズンの一カ月から、今年も目が離せません。