高校野球・夏の甲子園大会2019は、きょう18日準々決勝4試合が行われます。今大会もいよいよ佳境。深紅の大優勝旗はどの高校の手に渡るのでしょうか。
さてファンと同じくらいの強さで、日々グラウンドを凝視しているのがプロ野球のスカウト陣。彼らが今秋ドラフトの目玉の一人に挙げるのが井上広大選手(履正社)です。
中でも阪神のスカウトが熱い視線を送る井上広大選手。その出身中学や注目される理由を探りました。
井上広大の出身中学・経歴は?
強力打線が売り物の履正社で、4番を務めるスラッガー・井上広大(こうた)選手。今大会既に2本塁打、打率も5割超と絶好調です。
井上選手は2001年8月12日、大阪府大東市生まれの3年生。小学校時代にソフトボールを始めたのが、野球に触れたきっかけだそうです。
出身中学は大東市立南郷中学校。小学時代にはソフトボールチーム「ANTブルージェイズ」に所属していましたが、中学からは硬式野球の「東大阪シニア」に入ります。当時は捕手としてプレーしていたそうです。
そして高校は地元の名門履正社へ。高校では主に外野を守り、1年夏からベンチ入り。3年春に悲願の甲子園出場を果たし、高校最後の年に春夏連続で甲子園の土を踏むことができました。
春のセンバツでは今大会でも随一の好投を続ける星稜・奥川投手に、ノーヒット・2三振と完全に抑え込まれ悔しさを味わいましたが、今大会では予選から本塁打を量産する大活躍でチームを牽引しています。
そんな井上広大選手に(家族やファンとは別の意味の…)熱い眼差しを向けるのが、ドラフト候補をリサーチ中の阪神スカウトです。
大会11日目 第1試合 強打の #履正社 の4番 #井上広大 選手は納得のホームラン。そこにたどり着くまでのお話です。#甲子園 #高校野球https://t.co/GyaCW0h60c
— NHK甲子園 (@nhk_koushien) August 17, 2019
第1試合 #履正社 #井上広大 選手 試合後談話
「前の打席で変化球で三振していたので必ず変化球が来ると思っていた。しっかりとらえることができた。今年は春夏出場という歴史作った。次は優勝という歴史を作ろうとみんな話している」#甲子園 #高校野球
試合詳細はhttps://t.co/o9kOaJLDfE pic.twitter.com/ImCMBbD4YE— NHK甲子園 (@nhk_koushien) August 17, 2019
井上広大を阪神ドラフトが高評価する理由
今大会でも指折りのスラッガー・井上広大選手。NPBの阪神タイガースは、甲子園がある兵庫県西宮市内の球団事務所でこのほどスカウト会議を開き、星稜の奥川投手と並び、井上選手にもドラフトで高い評価を与えたそうです。
阪神の畑山統括スカウトは、高校通算48本(17日時点)と今夏本塁打を量産していることなどから、井上広大選手について「春からの成長が見られた」と評価。ドラフト上位指名候補に挙げているとの報道もあります。
身長187cm、体重95kgの恵まれた体格も大きな魅力の一つ。かつてヤクルトスカウト責任者として古田敦也氏らを見いだした片岡氏も「パワーなら履正社の井上。サイズからして申し分ない」と潜在性を指摘します。
阪神から見れば、井上選手が生まれ育ち・出身中学・高校とずっと地元大阪であることも、将来の「看板選手候補」としての重要な条件を満たしているといえます。
まだまだ粗削りながら、力強いスイングと強肩・堅守など豊かな才能を感じさせる井上選手。井上選手自身憧れでもある高校の先輩・山田哲人選手(ヤクルト)のような「5ツールプレーヤー」への成長を、関係者は期待しているようです。
履正社:井上のツーランホームラン!打った瞬間確信してるところめっちゃカッコいい⭐️#井上広大#履正社 pic.twitter.com/P4nObHAnaf
— 甲子園ボーイ (@vMEn0R1RUgzR7We) 2019年8月17日
井上広大のネットの最新評価まとめ
出典:twitter
まとめ
強豪集う大阪府でも屈指の実力校・履正社。昨年までは「最強世代」大阪桐蔭の厚い壁に阻まれ、甲子園出場が遠のいていましたが、今年は春夏連続出場と鬱憤を晴らしています。
春のセンバツでは準優勝経験があるものの、夏は3回戦止まりだった同校ですが、ついに過去最高のベスト8まで来ました。
井上選手を中心とする自慢の長打力と厚い投手陣で、まずはきょうの準々決勝・関東一高戦、そしてその先の頂点を目指します。