ボクシングWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ、井岡一翔選手対アストン・パリクテ選手(フィリピン)が19日、千葉市・幕張メッセで行われます。
これまで3階級を制覇している井岡一翔選手。今回スーパーフライ級の王者となれば日本人初の4階級制覇となります。
今後はさらに5階級制覇を狙うのか?そもそも、5階級制覇した選手は過去何人いるのでしょうか。
井岡一翔は5階級制覇はありえるか?
大阪府出身、30歳の井岡一翔選手はミニマム級からプロキャリアをスタートし、これまで同級・ライトフライ・フライ級と階級を上げながら世界王座を獲得してきました。
そして昨年末に一度は失敗したものの、19日に4階級目のスーパーフライ級王座にリベンジ挑戦します。
井岡選手は次項でご紹介する6階級王者デ・ラ・ホーヤ選手に憧れており、もし19日勝利すれば次は5階級目挑戦の可能性も。
そうなると5階級目は一つ上のバンタム級が想定されますが、ここは現在「怪物」井上選手が圧倒的実力でほぼ団体統一に近づいている場所。
井上選手もWBSS制覇後は階級を上げるとも言われており、来年以降「空位」となった王座に井岡選手らが続々挑戦することも可能性としてはありそうです。
次回の放送は、ボクシング・井岡一翔。
日本ボクシング史上、誰も成し遂げたことのない4階級制覇へ。
ボクシング界のレジェンド、井岡一翔が挑戦。
その決戦直前のアメリカ合宿に密着!
6月15日(土)昼11時~ BS-TBSにて放送、ぜひご覧ください。#裸のアスリート #ボクシング #井岡一翔 pic.twitter.com/13rrqu6p4k— 裸のアスリートⅡ【BS-TBS】 (@hadaka_athletes) May 31, 2019
5階級制覇以上は過去何人?
日本人初の4階級制覇に挑戦する井岡一翔選手。その後は5階級目を目指すのか注目されますが、ではこれまでボクシング界で5階級制覇を成し遂げた選手は何人いるのでしょうか。
現在男女合わせて全18階級と、非常に細かく体重別ランクが分けられているプロボクシング。女子のアトム級(約46kg)から男子のヘビー級(約90kg超)まで数kgずつ段階的に設けられ、それぞれに各団体の王者が認定されています。
格闘技、とりわけ頭などに打撃を与える競技では数kgの体重差でも大きな衝撃の違いがあるとされ、ボクシングの試合では厳しくリミットが適用されています。
この各階級の王座を複数にわたって獲得するのが「○階級制覇」。過去最多の複数制覇は「6」で、スーパーフェザー~ミドル級のデ・ラ・ホーヤ、フライ~スーパーウェルター級のパッキャオ選手の二人しかいません。
次いで多いのが5階級。達成したのは上記の2人に加え、ハーンズ、レナード、メイウェザーJr、アルセ、ドネアのたった5選手です。いかに難しいことか分かります。
井岡一翔vsパリクテ&ジョーンズJr「油断なし!」 WBO世界スーパーフライ級王座決定戦 https://t.co/meySaHKpj9 pic.twitter.com/jmDfZmzQFp
— トレンド情報 (@trendsinf) May 31, 2019
井岡一翔4階級制覇挑戦へのネットの反応
出典:twitter
まとめ
ボクシングの場合、レスリング、柔道など他競技と比べ階級分けが非常に細かいため、複数制覇しやすい条件にあるとはいえ、自分の体重をコントロールして並み居るライバルに勝つのが高いハードルなのは間違いありません。
選手も人間ですから、パフォーマンスを最大発揮できる「適正体重」というのがあり、無理して「越境」すると減量に苦しんだり、実力を十分出せないといったリスクも起こりえます。
日本では井岡選手のほか田中、八重樫、井上選手らが4、5階級制覇を視野に入れているとも言われ、一方で拳四朗選手は「具志堅さんの記録を抜きたい」と連続防衛に意欲的。「複数級制覇」「防衛継続」「団体統一」…。強い王者の理想像がどこにあるのかは、ボクサーにとって永遠のテーマなのかもしれません。
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