夏の高校野球・甲子園大会、佐賀県代表は佐賀北高校に決まりました。
「佐賀北」といえば、かつて公立の快進撃が甲子園で一大旋風を巻き起こした、高校野球ファンには忘れられない学校名です。
令和となった新生・佐賀北野球部のメンバー2019は?出身中学や監督情報、学校の注目ポイントなどをまとめました。

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佐賀北野球部の出身中学メンバー2019
攻守にバランスの取れた力を発揮して、5年ぶり5回目の夏の甲子園出場を決めた佐賀北野球部。メンバー2019とその出身中学は以下の通りです。
では佐賀北野球部の監督はどんな方なのでしょうか。
佐賀北野球部の監督情報
出身中学付きでご紹介した佐賀北メンバーを率いる監督は、久保貴大さんです。
「久保貴大」というお名前、甲子園ファンならピンとくる方は少なくないはず。そう、久保監督は実は2007年、佐賀北が2度目に出場した夏の甲子園で見事初優勝を遂げたときのエースだったのです!
特待生制度などもない一公立校が、並み居る全国の強豪校を次々と打ち破り、当時11年ぶりとなる夏の甲子園制覇。佐賀北のドラマチックな快進撃は「がばい旋風」と呼ばれ、全国のファンを熱狂させました。
久保監督は佐賀県出身の30歳。中学までは淡々と勉強・野球を両立する日々だったそうですが、エースとしてマウンドに立った中学総体で地元の強豪中にコールド負けし、悔しさが沸騰。「甲子園で全国の強豪と戦いたい」という思いにつながったそうです。
高卒後は筑波大学に進学。名古屋市の社会人チームで2年間過ごしたあと、夢だった高校教師になるため郷里に戻り、16年から保健体育教諭として母校の教壇に立つ一方、野球部副部長として指導にも当たってきました。
そして昨年監督就任。あの校史に残る優勝から12年。久保さんは監督として再び甲子園の土に立ち、自身2度目の優勝を目指します。

【がばい旋風OB監督 甲子園へ】https://t.co/y24GP0G9c4
高校野球の佐賀大会決勝は、2007年夏の甲子園で優勝した佐賀北が、当時のエース久保貴大監督の下で5年ぶり5度目の甲子園出場を決めた。久保監督は、初戦敗退した昨夏から2度目の挑戦で頂点に導いた。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) July 25, 2019
佐賀北野球部の注目ポイント3つ
優勝を身をもって知る監督のもと、出身中学一覧でご紹介した佐賀北メンバーは、12年ぶりの「がばい旋風」を起こせるでしょうか。注目ポイントを挙げてみました。
1、バランス取れた安定感あるチーム力
今季の佐賀北は突出した選手や実績があるわけではありませんが、全体に安定した力を持っているといわれ、県大会でもライバル校相手に存分にそれを発揮しました。
エース左腕川崎投手を中心に、攻守の要でチームを引っ張る古川遊撃手や、1年生ながら打撃センス光る中村選手らが、活発な打線を支えます。
2、今も流れる「がばい旋風」
佐賀北「がばい旋風」といえば、ファンの脳裏にはエース久保(現監督)をはじめ、決勝で逆転満塁ホームランを放った副島選手のミラクルが刻まれていることでしょう。
相手広陵バッテリーが現広島エースの野村、巨人の捕手小林の両選手だったことも〝伝説〟の凄さを裏打ちしています。
その副島さんも現在佐賀県・唐津工の教諭で野球部指導者。久保監督が指導者になったことが刺激となり、銀行を退職して同じ道を志したそうです。「人生何が起こるか分からない。あきらめない心を」と「がばいナイン」が今、地元の子供たちにその経験を伝えています。
「熱闘甲子園」
~逆転満塁ホームラン編~
令和元年の甲子園出場を決めた佐賀北!
久保監督がエースとしてがばい旋風を起こした2007年、決勝でミラクルを起こした平成の球児が今、令和の球児たちに伝えたいこと…8月6日(火)夜11:15スタート! #熱闘 #高校野球 #佐賀北 #令和の球児たちへ pic.twitter.com/Bw8i0nDUmH
— 熱闘甲子園 (@nettoh_koshien) July 26, 2019
3、OB・OGも結構凄い!
佐賀北は被服科や芸術コースもあるユニークな高校。部活は野球だけでなく、全国高校サッカー選手権にも過去5度出場。文化系では全日本高校書道コンクールで第1回から現在まで22連覇中など、県内屈指の「部活が強い」学校でもあります。
そのためか有名卒業生も多数。野球ではダイエー(現ソフトバンク)や巨人の強打者として鳴らした岸川勝也さん、また女優の中越典子さんらも佐賀北が母校です。
佐賀北野球部のネットの評価は?





出典:twitter
まとめ
07年甲子園優勝投手・久保監督は寡黙でまじめなタイプ。選手の自主性を重んじ、細かく指示はしないスタイルだそうです。
県大会決勝で連打を浴びピンチの場面。マウンドに監督から送られてきた伝令選手はなぜかニヤニヤ。「監督何て?」と聞くナインに伝令は「踏ん張れ、って」。あまりの素っ気なさに全員吹き出したといいます。
自分たちで考える野球。それを甲子園でも実践できるか、佐賀北の戦いに注目したいと思います。
