NPB・ヤクルトスワローズの村上宗隆選手が、22日の対広島戦で今季30号本塁打を放ち、高卒2年目選手としてのセリーグ新記録を達成しました。
まだ19歳という若さの村上宗隆選手。その凄さとは?同級生の〝球界のホープ〟清宮幸太郎選手(日本ハム)と比較して、どんな点が優れているのでしょうか。
村上宗隆の凄さとは?
村上宗隆選手は熊本市生まれの19歳。右投げ左打ちのスラッガーとして、九州学院高では1年から一塁のレギュラーに定着。甲子園には1年の夏のみ出場しましたが、無安打で初戦敗退に終わりました。高校通算本塁打は52本です。
17年のドラフトで、1位指名の清宮幸太郎選手を抽選で外した巨人、楽天、ヤクルトの三球団が、村上選手を外れ1位指名。再び競合したためクジ引きとなり、ヤクルトが交渉権を得て翌年高卒ルーキーとして入団しました。
1年目は2軍スタートでしたが、早くも大器の片鱗が。打率.288、17本塁打、70打点、16盗塁と高卒新人としては異例の好成績を挙げ、9月に1軍に上がると初打席初本塁打という「ド派手デビュー」を果たします。
2年目の今季は開幕スタメンを獲得。打率はいまひとつなものの、本塁打を着実に量産。4番を任されることもあり、7月には初オールスターにも選出されます。
そして好調を維持する今月、ついにホームラン30本の大台に。これまで全試合に出場し打率.233、リーグトップの85打点(24日現在)と、セリーグ二冠王も視野に入る目覚ましい打棒を見せています。
村上宗隆選手の凄さは188cm、97kgの巨体を生かしたスイングスピードの速さと桁外れの飛距離にあります。逆方向の左中間へも大きな本塁打を打てるのが特徴です。
では、同期でもある清宮幸太郎選手と比較するとどうなのか見てみましょう。
今日はプロに入って初めてホームランを2本打ちましたね。
おめでとう、そして、
ありがとう。次は3本も魅せてください。
お願いします。
お疲れ様でした。 pic.twitter.com/ssCAtF2QHg
— 東京ヤクルトスワローズ公式 (@swallowspr) August 17, 2019
村上宗隆と清宮幸太郎と比較した現在は?
村上宗隆選手が記録した、高卒2年目での本塁打30本。これは現時点でパリーグの中西太氏(36本)、清原和博氏(31本)に次ぐ3位で、本塁打・打点とも2年目の松井秀喜氏をはるかに超える凄さです。
新人王どころか19歳でのリーグ二冠にも手が届きそうな「怪物」村上宗隆選手。同世代のスターといえば、同じドラフトで高校生最多7球団が競合した「和製ベーブルース」清宮幸太郎選手がいますが、二人を比較した現在地はどうなのでしょうか。
清宮選手も高校通算111本の本塁打日本記録を持つほどのスラッガー。20歳ですが村上宗隆選手とは同学年で、左打者というのも同じです。柔らかいスイングで左右に打ち分ける打撃スタイルながら、大飛距離の本塁打も軽々と放ちます。
清宮幸太郎選手は1年目から1軍へ。53試合で打率.200、本塁打7、打点18で、高卒新人本塁打数では史上9位でした。2年目の今年はオープン戦で手首を負傷し手術を受けた影響で出遅れ、打撃低迷に苦しんでいます。
24日までで58試合・打率.201、本塁打5本、23打点と、村上選手に比べると成績では大きく水が空いていますが、最近は徐々に復調の兆しを見せているようです。
#村上宗隆 選手の打ちっぷり、何度も #熊日 紙面を飾りました。ウェブサイトでまとめています。こちらhttps://t.co/CVafOIGFlZ
読むと改めて村上選手の特徴が。逆方向のアーチが多い、勝負強い、何度も不振を乗り越え…
熊日はこれからも大きく取り上げていきます。お楽しみに#ヤクルト#プロ野球 pic.twitter.com/mhRWfKoM9W— 熊本日日新聞社 (@KUMANICHIs) August 24, 2019
村上宗隆に関するネットの反応
出典:https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20190823-00000039
まとめ
頭角を現す村上選手ですが、課題は低打率やリーグワースト2位の失策の多さ。ヤクルトの小川監督も当初「起用は賭け」と話していましたが、我慢強く全試合に出した結果、欠点を補って余りある成績につながっています。
本人も青木・大谷・吉田正尚モデルのバットを試すなど色々研究熱心で、しっかり技術は向上しつつある様子。ライバル清宮選手も来季は体も万全に戻るとみられ、若き2人の「同級生強打者」が競い合い、将来の球界を引っ張る存在に成長してほしいものです。