中国・上海でいよいよ開幕するFIBAバスケットボール・ワールドカップ。久々の出場となる日本代表の戦いぶりが注目されます。
この日本を含め、世界32か国の代表チームが「バスケ世界一」を争うワールドカップですが、その中でズバリ優勝候補はどこなのでしょうか。
大手ブックメーカーの予想オッズから探ってみました。
FIBAバスケワールドカップの優勝候補は?
「世界選手権」時代を含めて1950年から続いているFIBAバスケ・ワールドカップ。歴代最多優勝回数は米国、ユーゴスラビア(当時)の5回ずつです。
89年にFIBAがNBA選手の国際大会出場を解禁するまでは、ブラジルや当時のソ連、ユーゴなどの優勝が目立っていました。米国が「オールNBAスター」のドリームチームを結成するようになって以降は〝比類ない強さ〟を発揮。
前回まで2大会連続で米国が優勝しており、今回も全員NBAメンバーをそろえたスター軍団で大会3連覇を目指す「優勝候補筆頭」といえます。
では最新のブックメーカーの予想オッズはどうなっているのか、チェックしましょう。
Test your #FIBAWC brain 🧠 power: can you name every country to have played in the World Cup? 🏀🌎🏆 https://t.co/cZt5aaw2LO
— Basketball World Cup (@FIBAWC) 2019年8月27日
FIBAバスケワールドカップの優勝予想オッズ
「ドリームチーム」で臨む優勝候補・米国ですが、今回のFIBAバスケ・ワールドカップでは、大会前にNBAのスーパースターが続々と出場を辞退。個人技で圧倒するような選手は不在で、メディアでは「欧州強豪との差はさほど大きくない」ともいわれます。
「Bチーム」「2軍」とも揶揄されるような米国代表とはいえ、予想オッズを見る限りでは、まったくそんな印象は受けません。全32カ国の優勝予想最新オッズは以下の通りとなっています(上位3カ国)。
・<bet365>米国1.55倍、セルビア4.2倍、ギリシャ12.0倍
・<Willam hill>米国1.5倍、セルビア4.0倍、ギリシャ11.0倍
いずれも圧倒的に米国優位。昨季1試合平均8.4アシストのヨキッチ選手(ナゲッツ)を擁する世界4位のセルビア、昨季NBAのMVPに輝いたアデトクンボ選手(バックス)がいる世界8位ギリシャが、これに続いています。
「Willam hill」には「各国の敗退ステージ予想オッズ」というのもあり、それによると米国が1次リーグで敗退する倍率は251倍。決勝で負ける「準優勝」でさえ4.0倍となっており、今大会でも圧倒的な「優勝候補」であるのは間違いありません。
Final training in Sydney. Just four days until #USABMNT's @FIBAWC opener in Shanghai.#USAGotGame pic.twitter.com/FXuQj8mmya
— USA Basketball (@usabasketball) August 28, 2019
日本代表の予想
FIBAバスケ・ワールドカップで断トツ優勝候補の米国と、3試合目で激突する同じグループEの日本。
日本代表の優勝予想オッズは、bet365、William hillともに「1001倍」となっています。すなわち、残念ですがほぼ可能性は「ゼロ」の最下位グループだといえます。
1次リーグのグループE突破予想オッズではどうかというと、やはりどちらのブックメーカーも「101倍」で4カ国中最下位。
ただ、アジア地域内での順位予想では、中国1.5倍、イラン3.0倍、フィリピン11.0倍に次いで日本は6.7倍と、ランキングでは格上の韓国を上回っています。
八村、渡辺選手らメンバーとしては決して他国強豪と引けを取らない日本。オッズを見返すような実力を発揮してほしいものです。
https://twitter.com/FIBAWC/status/1166380457753075713
FIBAバスケのネットの予想まとめ
出典:twitter
まとめ
バスケ解説者らの見方をまとめると、今大会の米国は「個々人で圧倒する」のではなく、「いやらしいバスケで競り勝つ総合力」のチームなのだそうです。
「米に追いつけ」と切磋琢磨してきた欧州勢は大型選手揃いで技術も高く、今大会では「米vs欧州」の非常にハイレベルな試合が展開されそうです。
世界のトップ国に共通しているのは、展開がアップテンポで「ここぞで3点シュートを外さない」決定力とか。「強豪の条件」はサッカーなど他の競技とも共通するようです。
そんな強豪国にも劣らない、アジア予選や強化試合で見せた勝負強さを、日本も世界に見せつけてほしいと思います。