熱戦が続く第91回選抜高校野球大会(春のセンバツ甲子園2019)。優勝候補の高校が貫禄勝ちを示したり、「まさか」の敗北となったり、早速のドラマが展開されています。
さて100年近い歴史のあるこの選抜高校野球ですが、過去に優勝したことのない都道府県代表校というのはあるのでしょうか。史上初の「悲願」にかけるそんな各県の代表校を探りました。
選抜高校野球で優勝したことのない都道府県
選抜高校野球では、前回第90回大会(2018年)までで、次の28都府県代表が優勝を経験しています。
茨城県、栃木県、埼玉県、東京都、神奈川県、福井県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、長崎県、熊本県、大分県、鹿児島県、沖縄県
ということで、残る以下の19の道県代表が一度も優勝していないことになります(★印は決勝進出経験がない道県)。
北海道(夏は優勝あり)、青森県、岩手県、宮城県、秋田県★(夏は決勝進出あり)、山形県、福島県★(準決勝も進出なし)、群馬県(夏は優勝あり)、千葉県(夏は優勝あり)、新潟県★(準決勝も進出なし)、富山県★、石川県★(準決勝も進出なし)、山梨県★、滋賀県★(準決勝も進出なし)、鳥取県、島根県★(準決勝も進出なし)、福岡県(夏は優勝あり)、佐賀県★(準決勝も進出なし、夏は優勝あり)、宮崎県★
こうしてみると、何と東北6県と北海道は一度も優勝経験なし。福井県を除く「日本海側県庁所在地」の県も優勝と縁がありません。「甲子園の不思議ジンクス」がいまだ生きているようです…。
https://twitter.com/SenbatsuLIVE/status/1110049132842881024
優勝の可能性あるチームは?
このように春の選抜高校野球大会では、代表選出枠が少ないことも背景にあるためか、100年近い歴史があるにもかかわらず、過去に優勝したことのない道・県が計19にも上ります。
91回目の今大会では、このうち優勝の可能性に最も近いのは石川県代表の星稜高校でしょう。大会No1投手・奥川選手を擁する優勝候補筆頭格です。
星稜高校は夏の甲子園19回、春の選抜13回の出場を数える全国有数の強豪校ですが、意外にも甲子園での優勝経験がありません(あの松井秀喜さん時代でさえ!)。過去の石川県勢最高位は95年の夏の甲子園準優勝。それだけに、今回こそはと野球部員・生徒はじめ県民・関係者一丸で優勝を祈っていることでしょう。
さらに北海道代表の札幌大谷高校も、初出場ながら昨年の明治神宮大会優勝校で、選抜でも優勝候補の一角。紫紺の優勝旗が初めて「白河関」や「津軽海峡」を越えることができるでしょうか。
また夏には優勝経験がある福岡県代表も、今大会で筑陽学園が春の選抜初の県勢優勝を目指します。
https://twitter.com/SenbatsuLIVE/status/1110356255904681984
選抜高校野球のネットの反応
出典:twitter
まとめ
春のセンバツ甲子園は、47都道府県全代表が揃う夏と比べ出場枠が少ないため、中には出場できない県もあります。また選考委員会の総合的な検討を経て選ばれることから、同じ県や隣県の高校が出場するケースもかなりの頻度。今回も32代表のうち、北海道、神奈川、大分は各2校ずつの選出です。
このため、過去には同じ都道府県同士の決勝戦が5回もありました。例えば大阪府代表の89回大阪桐蔭対履正社、東京都代表の44回日大桜丘対日大三などです。
全国のブロック地域ごとの選出ですので、夏に比べると各校とも「広域代表」という意識が強いかもしれない春の選抜。今年はどこが〝平成最後の栄冠〟をつかむでしょうか。
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