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センバツ2019の補欠校一覧となぜ必要?過去に出場事例は?

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高校野球・春の甲子園「センバツ2019」が23日から開幕します。全国32の代表校が「平成最後」の優勝旗を目指して熱戦を繰り広げます。

ところでセンバツ2019では代表校のほかに、補欠校も選ばれています。補欠校はなぜ必要なのでしょうか?今大会の補欠校一覧や過去の出場事例などをまとめました。

そういえば田中マー君の駒大苫小牧の辞退も衝撃だったよね…

センバツ2019の補欠校一覧

センバツ甲子園はその名の通り、前年の秋季大会などの成績を総合勘案して、選考委員会が地区ごとに代表を選抜するのが特徴です。各地方予選の勝ち抜きトーナメント優勝校が自動的に代表になる夏の甲子園との大きな違いです。

センバツでは代表校のほかに、選考で惜しくも代表ラインに届かなかった「次点」の高校を「補欠校」として、各地区及び21世紀枠のそれぞれで1~2校選びます。補欠校は、万一所属する地区の代表校が出場を辞退した場合に、急きょ代替出場することになります。

センバツ2019の補欠校一覧は以下の通りです。先頭に挙げられた高校が各地区の補欠1位校です。

▽北海道
駒大苫小牧、釧路湖陵
▽東北
花巻東(岩手)、仙台育英(宮城)
▽関東・東京
佐野日大(栃木)、前橋育英(群馬)、東海大菅生(東京)
▽東海
中京学院大中京(岐阜)、中京大中京(愛知)
▽北信越
上田西(長野)、東海大諏訪(長野)
▽近畿
大阪桐蔭(大阪)、報徳学園(兵庫)
▽中四国
創志学園(岡山)、関西(岡山)、高知商(高知)、明徳義塾(高知)
▽九州
興南(沖縄)、小林西(宮崎)
▽21世紀枠
平田(島根)、清水桜が丘(静岡)

それではなぜこれら補欠校は設けられているのでしょうか。

補欠校はなぜ必要か?

まもなく開幕するセンバツ2019補欠校、特にその各地区1位の高校は「万が一」に備えて準備を心がけているかもしれません。

そもそも補欠校とはなぜ設けられているのでしょうか。高校野球では甲子園のセンバツ大会のほか、国体などでも補欠校制度があります。

センバツ甲子園の補欠校制度は、1929年の第6回大会から正式に設けられておりかなり古い歴史があります。戦後の1950年からは、それまでの全国一括の選定から、地区別に1~2校を選ぶ現在の方式になりました。

補欠校の具体的な創設理由は不明ですが、昭和初期にはまだ各校の球場や練習施設、交通手段などが未整備の時代でもあり、不慮の事故に備えて補欠校を選んでおいたとも考えられます。

また夏の甲子園では地方予選大会を実施するため、仮に優勝校が辞退すれば準優勝校へと、差し替えも「自動的で理解を得やすい」ともいえます。一方センバツの場合、補欠を設けていないと、再び一から選考し直すなどの混乱が起きる恐れがあることも背景にありそうです。

補欠校の過去出場事例とは?

過去に甲子園出場が決まった後に不祥事で辞退した主な高校は以下の通りです。(矢印右端が代替出場した補欠校

【春の選抜】

1935年 浪華商(系列校に絡む刑事事件)→中京商
52年 門司東(野球部員の試験免除問題)→長崎商
58年 浪華商(同校生の恐喝事件)→和歌山工
65年 高知商(野球部員の暴力事件)→今治南
67年 津山商(元部員らによる暴力事件)→倉敷工
71年 北海(同校生の暴力事件)→芦別工
75年 門司工(同校生の暴行未遂)→佐世保工
84年 函館大有斗(マネジャーのひき逃げ事故)→砂川北
87年 東海大浦安(野球部員の暴力事件)→常総学院
92年 神戸弘陵(野球部員らの喫煙)→育英
2000年 敦賀気比(野球部員の無免許運転事故)→高岡第一
06年 駒大苫小牧(野球部員の飲酒と喫煙)→北海道栄

【夏の選手権】

39年 帝京商(出場選手の資格問題)→早稲田実
05年 明徳義塾(野球部員の暴力事件と喫煙)→高知

補欠校に関するネットの反応

補欠校は選外優秀校とも言うそうだ
第4回(昭和2年)大正天皇崩御の国喪に服し出場校数を縮小。初めて補欠校を選び期間も3日間で行われた
春の甲子園って補欠校選ぶけど、どうせなら補欠校も出場させたらいいんじゃないの?って思ったり
最近は辞退の確率も低いのに補欠校を選ぶ意味あるのかな
なんなら補欠校だけで予選して勝ち上がった学校が甲子園出場ってシステムでも面白いんちゃう?
補欠校同士でセンバツ出来るくらいのレベルが補欠校ではある…
補欠校の選抜 見たいですね 絶対に強いと思います
佐日と菅生が補欠校というなんともやるせない今年のセンバツ…
大阪桐蔭は補欠校だから選抜出場校とは練習試合ができないってホント?
横浜は、元々権利貰えるはずのない補欠的立場だから、出れるだけでラッキー!

出典:twitter

まとめ

野球の名門常総学院(茨城)は、1987年センバツで急きょ補欠から代替出場し、見事準優勝しました。就任3年目だった名将・木内監督の「マジック」が始まった年でもありました。「補欠」といってもかなりの実力校が名を連ねていることが分かります。

過去の甲子園の出場辞退例をみるとなぜかセンバツが多く、そのほとんどが生徒の不祥事。春はちょうど学年末や卒業シーズンでもあり、「気持ちの緩み」が起きやすいという事情もあるのでしょうか。

今回の補欠も大阪桐蔭や花巻東など強豪校が目白押し!出場って紙一重なんだね…

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