酷暑の中、連日文字通りの「熱戦」が続くカタール・ドーハでの世界陸上2019。日本史上初めて「9秒スプリンター」3人で歴史的快挙に挑んだ男子100mは、惜しくも全員決勝進出はなりませんでしたが、「リベンジ」を期す次の400リレーは期待が高まります。
男子400リレーの日程や開始時間は? 出場メンバーの顔ぶれやその平均タイムはどうなのか、チェックしておきましょう。
世界陸上400リレー(4×100m)の日程・何時開始?
世界最高峰の陸上競技大会・世界陸上。トラック競技の花形、フィナーレを飾る種目といえば、やはり男子400リレー(4×100m)です。
〝地上の人類最速〟である100m走の猛者たちが国別に結集。トップランナー4人ずつがバトンをつないで400mを競い合う様は、まさに「世界最速の究極運動会!!」でもあります。
100mの速さだけではなく、バトンをつなぐ技術が非常に重要になるこの種目。チームプレーがお家芸の日本はこれまで大変得意にしており、五輪では北京銀メダル、前回のリオも銀メダル。世界陸上でも前回ロンドン大会で銅メダルを獲得しています。
メダルが大いに期待される世界陸上ドーハ大会の男子400リレーの日程は、以下の通りとなっています(日本時間)。
・男子400リレー予選 … 5日(土)午前3時05分~
・男子400リレー決勝 … 6日(日)午前4時15分~
A.(3)桐生がリオ五輪、今年のダイヤモンドリーグ・ロンドン大会とも3走を走った。ロンドン大会は1走から多田修平、小池祐貴、桐生、白石黄良々で、4×100
mリレー前日には小池が100mで9秒98と、桐生(9秒98・17年)、サニブラウン(9秒97・19年)に続く日本人3人目の9秒台で走った pic.twitter.com/jb4BgP31dU— 今夜10時 世界陸上ドーハ TBSテレビ陸上 (@athleteboo) September 26, 2019
では出場が予想されるメンバーと平均タイムをシェアしておきましょう。
メンバーの平均タイムのアメリカとの差
5、6日未明というライブで見るにはちょっと厳しい日程ですが、日本のメダル獲得が期待される世界陸上の400リレー。出場が見込まれるメンバーの自己ベストや平均タイムなどを調べてみました。
まず日本の「最大のライバル」ともいえる米国代表です。
【米国の400リレー予想代表メンバー】(PB…自己ベスト、SB…今季のベスト、単位:秒)
・クリストファー・ベルチャー PB 9.93 SB 10.05
・クリスチャン・コールマン PB 9.76 SB 9.76
・ジャスティン・ガトリン PB 9.74 SB 9.87
・マイケル・ロジャーズ PB 9.85 SB 9.97
・クラボン・ガレスビー PB 9.93 SB 9.93
今季ベストの平均タイムは「9秒91」となります。
一方の日本チームは以下の通りです。
【日本の予想メンバー】
・小池祐貴 PB,SB 9.98
・白石黄良々 SB 10.19
・桐生祥秀 PB 9.98 SB 10.01
・サニブラウン・ハキーム PB,SB 9.97
今季ベストの平均は「10秒03」で、タイム上はアメリカがやや優勢のようです。
ちなみに400リレーの世界記録はロンドン五輪・ジャマイカ代表の「36秒84」。ネスタ・カーター、マイケル・フレイター、ヨハン・ブレーク、ウサイン・ボルトという錚々たるメンバーでした。
【世界陸上ドーハ】男子100m予選6組 サニブラウン準決勝へ!
1位コールマン(アメリカ)9秒98、2位ヤコブス(イタリア)10秒07、3位サニブラウン(日本)10秒09#TBS #世界陸上 pic.twitter.com/sMd2RNME4Y— 今夜10時 世界陸上ドーハ TBSテレビ陸上 (@athleteboo) 2019年9月27日
世界陸上4×100mリレーに関するネットの反応
出典:twitter
まとめ
世界陸上で日本は「史上最速」のスプリンター陣で臨みましたが、100、200mと決勝進出ならず。世界の背中はまだまだ遠いままです。
日本にとって4×100mリレーは2大会連続のメダルがかかる有望種目ですが、ライバル米国は100mで金、銀のメダルを占め、カナダも100m決勝に2人進出。2連覇を狙う英国も布陣は充実しており、表彰台に上るのは簡単ではありません。
各国のトップ選手がリレーを組んで争う機会は、東京五輪前としては今回が最後。目標の五輪金メダルへ確かな手応えをつかめるか、日本はチーム練習の成果が試されます。