女子プロテニス世界1位の大坂なおみ選手とコーチ契約を解消したサーシャ・バインコーチが、このほど世界ランキング66位のムラデノビッチ選手のコーチに就任したことが分かりました。
大坂なおみ選手を世界女王へ押し上げた功労者でもあるバインコーチが、今度はムラデノビッチ選手の大きな後ろ盾となるわけです。
そんなムラデノビッチ選手の強さや大坂選手との対戦成績などをまとめました。
ムラデノビッチの強さとは?コーチが変わり覚醒するか?
クリスティナ・ムラデノビッチ選手はフランス生まれの25歳。両親はユーゴスラビア系で、父が五輪金メダリストのハンドボール選手、母はバレーボール選手というスポーツ一家で育ちました。
8歳からテニスを始め、09年全豪OPシングルスに初出場。12年にはロンドン五輪にも出場しました。
シングルスでは、17年にサンクトペテルブルク・レディース・トロフィーでツアー初優勝。4大大会では全仏、全米のベスト8が最高です。一方ダブルスではこれまでツアーで19勝も挙げています。4大大会でも全豪、全仏で1度ずつ優勝。混合ダブルスでも2度、グランドスラム制覇を遂げています。
ムラデノビッチ選手は芝のコートを得意とし、184cmという女子選手ではかなり大柄な身長を生かしたテニスに強さがあり、シングルスではこれまで最高で世界10位まで到達しています。
最近はコーチ不在で試合をしていたそうですが、このほどバインコーチをチームに招いたことを自身のツイッターで発表。早速コートで同コーチとにこやかに練習する様子もアップしました。
それでは、今後「弟子同士の対決」となる大坂なおみ選手との対戦成績は、これまでどうだったのでしょうか。
https://twitter.com/KikiMladenovic/status/1117787828937687040
https://twitter.com/FFTennis/status/1118061424524308486
ムラデノビッチと大坂なおみの対戦成績
「姉妹弟子」としてこれから強さが比較されそうなムラデノビッチ選手と大坂なおみ選手は、WTAツアー大会でこれまで、昨年と今年にかけて計3度戦っています。
初対戦は昨年2月のドバイ選手権で、ムラデノビッチ選手が6-2、6-2でストレート負け。翌年のドバイ選手権でも対戦し、今度は6-3、6-3で逆に大坂選手にストレート勝ちしました。
この時は大坂選手がバインコーチと「離別」した直後で、その影響もあったといわれます。そして今年3月のBNPパリバOPでは6-3、6-4で大坂選手が再びストレート勝ちし、リベンジしています。
以上の結果、二人の対戦成績は大坂なおみ選手の2勝1敗。若い二人だけに今後も毎年何度も顔合わせがありそうです。
ムラデノビッチのネットの評価
出典:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190416-00010000-tennisnet-spo
まとめ
数年前まで、試合中にメンタル面で弱気になり、プレーに影響することが多かったとされる大坂選手。選手に寄り添い、友人のように励ますバインコーチとの出会いを機に、精神面が安定し実力を十分発揮できるように急成長。
グランドスラムや主要ツアーでしっかり結果を出し始め、コーチの存在が世界1位に上り詰める大きな力になったといわれます。
そんな大坂選手の手の内を知り尽くすバインコーチだけに、ムラデノビッチ選手の〝味方〟になった今、大坂選手にとって新たに「脅威のライバル」となるのでしょうか。
そしてムラデノビッチ選手自身も、大坂選手のようにシングルスで大きく飛躍できるのか。〝姉妹弟子〟二人の今後に一層注目が集まりそうです。
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