第91回選抜高等学校野球大会(春のセンバツ甲子園2019)が23日に開幕します。「平成最後の優勝旗」を競う全国32校の熱戦が今年も期待されます。
今大会、優勝候補筆頭に挙げられるのが星稜高校(石川)。その理由は、エース奥川恭伸投手が引っ張る盤石な投手陣にあります。奥川恭伸投手の球種や球速は?身長、体格などその凄さと高い評価の理由を探りました。
奥川恭伸投手の球種を調査
星稜高校の奥川恭伸投手は2001年、石川県かほく市生まれ。4月に新3年生になります。
1年生の春からベンチ入りし、秋には早くもエースに抜擢された右投げ右打ち・本格派の逸材。常にセットポジションから投げ、ゆったりとした力感のない自然なフォームが特徴です。
奥川恭伸投手の球種にはどのようなものがあるのでしょうか。奥川投手の大きな持ち味は最速150km/hのストレートですが、それ以上に切れ味鋭い変化球とその制球力が強みだとされます。
変化球の持ち球はカーブ、スライダー、ツーシーム、チェンジアップ、フォークと多彩。コースを突く精密なコントロールと、緩急を生かした高校生離れした投球術で、打者を翻弄するのが評価される最大のポイントのようです。
では奥川投手の身長などの体格や、成績面の評価をみてみましょう。
センバツ開幕まで1週間。
今日は星稜が昨夏甲子園ベスト8の近江と練習試合。
対戦は昨年のセンバツ以来。
星稜の奥川投手と近江の林投手が今日も投げ合っています!#高校野球#熱闘#センバツ pic.twitter.com/Q5HwtWgkFv— 熱闘甲子園 (@nettoh_koshien) March 16, 2019
奥川恭伸投手の身長・体格は?
奥川恭伸投手はかほく市立の小学校時代に野球をスタート。同市立中に進み軟式野球部に所属したそうです。
甲子園の強豪校レギュラークラスでは、多くの選手が小中学校時代には硬式のリトルリーグやリトルシニアで腕を磨きますが、奥川投手は今では珍しい「公立中の部活出身」です。
奥川恭伸投手の身長は183cm、体重は82kg。上背に加え、1年生のころから比べると徐々に体重も増え筋量も増した様子。2年生で早くも球速150km/hを記録していますので、今後も体づくりを進めればさらにスピードが上がる可能性もありそうです。
練習では、徹底した走り込みと冬場から毎日60球の投げ込み。通常よりも長い距離から捕手に投げ、体のブレが少ないフォームの定着を図っているといいます。その成果もあり、昨秋の公式戦では計60回1/3イニングを投げ、防御率は何と0.60という抜群の制球力。
剛速球と変化球の速度差を巧みに用い、投球回を大きく上回る82三振を奪ったうえ、四死球はわずか5つしか与えませんでした。星稜は準優勝した明治神宮大会では1試合の平均失点が1.2点で、奥川投手を軸とする投手陣の安定感が光りました。
プロ野球のスカウトも軒並み、今年秋のドラフトで再注目の一人として奥川恭伸投手に高評価を与えているようです。
奥川恭伸投手のネットの評価まとめ
出典:twitter
まとめ
星稜は奥川投手以外にも3人の投手がベンチ入り。しかも昨秋の明治神宮大会では、疲れが見えた奥川投手を先発させず他の投手で準優勝。どの投手も力があり、連戦が続く高校野球では何よりの強みです。
星稜は昨夏を含めるとこのセンバツで3季連続の甲子園出場。しかしセンバツでは過去3度の8強が最高成績です。今チームは昨秋の北信越大会で24年ぶりに優勝するなど勢いに乗っており、奥川投手を先頭に石川県勢初となる甲子園の頂点を「今年こそ」と見据えています。
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