プロ野球(NPB)が開幕して約3週間。5カードを終了、セパ両リーグが他の5球団との対戦を一巡しました。
セリーグではヤクルトが首位に立ち、巨人、中日が後を追う好調な出足となっています。その巨人で、打線を牽引する4番打者が岡本和真選手です。
「令和巨人」のスターとなりうる若き逸材、岡本和真選手の凄さとは?巨人4番の先輩でもあるゴジラ松井秀喜さんも認めるその才能に迫りました。
岡本和真の凄さとは?松井秀喜も太鼓判
岡本和真選手は1996年奈良県生まれの22歳。小学1年から野球を始め、中学では地元のリトルシニアチームに所属。才能を開花させ、全国大会などで活躍します。
全国の強豪校20校からスカウトが殺到する中、小学時代からの憧れの智弁学園高校に進学。春夏の甲子園にも出場し、高校通算73本塁打。U18アジア野球選手権日本代表にも選ばれ、4番打者として準優勝に貢献します。
高卒後ドラフト1巡目単独指名で巨人に入団。4年目となった昨シーズンに開幕スタメンに定着。6月に巨人の栄えある第89代4番打者に起用されると、以降4番に座り続けます。そしてシーズンで打率.309、33本塁打、100打点を記録する大ブレイクを果たしました。
岡本和真選手飛躍の陰には、多くのコーチや松井秀喜さんの力もあったようです。松井さんは岡本選手の才能の凄さを一早く見抜き、18年春キャンプでつきっきり打撃指導。
「まずは成績に関係なく1年間レギュラーを務めること」とじっくり取り組むことをアドバイス。技術面では「下半身を使って下半身で打つ」よう指導したそうです。
その結果、右打者の岡本選手は昨季、右方向にも大きな本塁打を量産。「右にもあそこまで飛ぶんだ、と分かると打席で余裕が出る。何か自信を掴んだのだろう」と松井さん。「能力は抜群だが、まさかいきなりあの結果を出すとは思わなかった」と嬉しそうでした。
https://twitter.com/TokyoGiants/status/1118415000844914688
岡本和真の成績・記録
巨人の将来を担うことが期待される若きスラッガー、岡本和真選手の凄さは数々の記録にも表れています。
高卒1年目で代打として公式戦デビューすると、3打席目で初安打・初打点・初本塁打を記録。巨人の高卒新人野手が公式戦で本塁打を記録したのは、93年の松井秀喜さん以来22年ぶり。代打本塁打は球団史上最年少(18歳)記録です。
18年シーズンには本塁打30本の大台。これは巨人では13年の阿部慎之助選手以来5年ぶり19人目。巨人の25歳以下でシーズン30本塁打を放った選手は15人目。しかも岡本和真選手は坂本選手の21歳に次ぐ2番目の若さです。
昨季の成績では、100打点はプロ野球史上最年少(22歳3ヶ月)での記録。「3割・30本塁打・100打点」も最年少。22歳での100打点も96年の松井秀喜さんを抜き、最年少記録でした。
プロ入り通算4年間の成績は178試合で打率,296、34本塁打、106打点。今季はこれまで(4月19日現在)、16試合で打率.262、本塁打は6本でリーグ2位、16打点はリーグ3位につけています。
https://twitter.com/ntv_baseball/status/1118113570309304320
岡本和真のネットの評価
出典:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190405-00010000-wordleafs-base
まとめ
新生巨人の4番岡本選手は、今季はまだプロ実質2年目といういわば〝新人〟。しかも他球団の研究が進みマークが厳しくなる、いわゆる「2年目のジンクス」にぶつかる年でもあります。
しかしそんなことはどこ吹く風で開幕から打ちまくる岡本選手に、坂本、丸選手といった球界を代表する先輩強打者たちも刺激を受けて好循環を生んでいるようです。巨人悲願の優勝奪回へ、岡本選手の活躍が欠かせない「エンジン」となりそうです。
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