NPB各球団がキャンプインする2月は「野球界の正月」とも呼ばれますが、米MLBでもスプリングトレーニングが間もなく始まります。
今季、新天地マリナーズでMLBの第一歩を踏み出す菊池雄星投手。菊池投手といえば左腕では日本人最速として有名ですが、ではMLBではどうなのでしょうか。菊池雄星投手の最速球速をMLBの代表的左腕と比較してみました。
菊池雄星が日本最速左腕としてメジャー入り
岩手県に生まれ、名門花巻東高校時代には甲子園を沸かせ、西武ライオンズで左腕エースとして活躍した菊池雄星投手(27)。今季から幼い頃からの夢だったMLBのマウンドに立ちます。
菊池投手は小さい頃からストレートと球速には非常にこだわりがあり、これまで西武では毎年のように最高球速を更新。初めて開幕一軍となった2013年には自己最速153km/hを記録しました。
15年9月の対ロッテ戦では157km/hという日本人左腕最速記録を更新。さらに17年8月の対楽天戦で158km/hと、再び日本人記録を塗り替えました。
菊池雄星投手のこの球速には、MLBスカウトも注目。スカウティングレポートでは「菊池の直球は平均92~94mph(約148.1~151.3km)であり、96~98mph(約154.5~157.7キロ)出ることもある。この球速はMLBでも平均を上回る。2018年、MLBにおける先発左腕の直球の平均球速は91.4mph(約147.1km)だった」としています。
では今季相手として戦うことになるMLBのライバル左腕たちと比較すると、最速スピードはどうなのでしょうか。
https://twitter.com/USAmbJapan/status/1090526277952524288
菊池雄星の最速左腕はメジャーではどうなのか?比較してみた
「日本人最速左腕」としてMLBに乗り込む菊池雄星投手ですが、左腕の球速比較ではどうなのでしょうか。2018年シーズンでのMLB左腕投手の最速ランキングをみてみましょう。
まずリリーフ投手では以下の通りです。
・アロルディス・チャップマン(ヤンキース)
104.4mph(168.0km/h)
・フェリペ・バスケス(パイレーツ)
102.2mph(164.5km/h)
・ディエゴ・カスティーヨ(レイズ)
101.9mph(164.0km/h)
長年MLB及び世界最速を誇るチャップマン投手は圧巻。昨季は105mphを記録した右腕の新星ヒックス投手についに首位を明け渡しましたが、30歳でまだこの速度とは驚きです。
またMLBを代表する左腕の先発投手でも球速はかなり速いようです。
・ブレイク・スネル(レイズ)
最速98mph(約158km/h)
・クリス・セール(レッドソックス)
最速100.3mph(約161km/h)
・クレイトン・カーショー(ドジャース)
フォーシーム、シンカーが150km/h台前半
MLB3年目で見事サイヤング賞に輝いた若手スネル投手の剛速球には、対戦したエンゼルスの大谷選手も「左投手の98マイルは今まで体験したことがなかったので、どうやって打ったらいいんだろうなと…」と絶句。菊池雄星投手が憧れるスター、カーショー投手も若い頃は158kmを出したことがあったそうです。
菊池雄星に関するネットの反応
出典:twitter
まとめ
菊池投手が戦うアリーグ西地区にはMLB有数の凄い強打者がズラリ居並びます。中でも「最強」と考えられるのが大谷選手の同僚で、菊池投手と同い年のトラウト選手(エンゼルス)。
2度のMVPなど走攻守がそろった〝現役最高の外野手〟で、昨季マリナーズ戦では打率.446と打ちまくっています。パワーが超絶なMLBではわずかな制球ミスも命取り。菊池投手にとってはまずは環境に早く適応することが肝心といえそうです。
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