ボクシングの団体を超えた「最強決定トーナメント」ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級の準決勝が、今月から始まります。
WBA王者の「怪物」井上尚弥選手が戦う準決勝は、5月18日、英グラスゴーで開催されるIBF王者ロドリゲス選手(プエルトリコ)との統一戦です。勝てばもう一つの準決勝、テテvsドネア戦の勝者と決勝でぶつかることになります。
今年のボクシング界で大注目となる一戦、「井上尚弥vsロドリゲス戦」のオッズは?両選手は相手に対し、どうコメントしているのでしょうか。
井上尚弥vsロドリゲスのオッズ最新は?
昨秋行われたWBSS1回戦、衝撃の〝70秒殺〟でパヤノ選手を下した井上尚弥選手。一方のロドリゲス選手もモロニー選手に判定勝ちし、準決勝に駒を進めました。
海外ブックメーカーの最新オッズをみてみると、「bet365」は「井上勝利:ロドリゲス勝利」が「1.11:6.0」、「Willam hill」は「1.12:5.5」となっており、どちらも大きく井上尚弥選手が上回っています。しかも井上選手はほぼ「1倍」ですから、賭けてもほとんどリターンがない、いわば「当然の結果」とでも言うような予想です。
では両選手が相手に対してどうコメントし、どのように見ているのか、次に見てみましょう。
井上尚弥vsロドリゲス両者のコメントは?
ブックメーカーのオッズでは圧倒的に井上尚弥選手が優位に立っている、WBSS準決勝のロドリゲス戦。最近の記者会見やメディアの取材で、両選手は相手のことを以下のようにコメントしています。
まず井上選手は、昨秋のロドリゲス戦をリングサイドで間近に観戦。試合後にはリングに上がり、フェイスオフでの「にらみ合い」も行っています。その時の印象をこう語りました。
「パッと目を合わせたときに気持ちの弱さを感じた」「目を見て、対戦相手としてリングに上がった時の威圧感を感じなかった。目をそらすというか、こいつヤバいというオーラはなかった」
「年齢も近いですし、戦う距離感も近い。その中で日本人にはない角度で打ってくる。技術はすごい印象がある。そこに関しては楽しみです」
「(ロドリゲス戦は)中間距離での打ち合いになる。一方的な試合にはならない。そこは楽しみです。秒殺のイメージはない」:The Answer:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190216-00051987-theanswer-fightより
一方のロドリゲス選手も、3月にキューバで合宿を終え万全な調整ぶりをメディアにアピール。井上選手に対する印象や、自国調整の失敗もあり、薄氷の判定勝ちとなったモロニー戦の悔しさなどを次のように話しました。
「(井上に)勝つには集中力が必要だ。キューバにいる時には集中できていた。(自国の)プエルトリコでは絶対にキャンプはしない。(次も)国外になる」
「我々はイノウエに負けることを考えてはいないよ。500%で仕上げている。ジェイソン・モロニー戦までの合宿はプエルトリコで行った。最高に集中できた、というわけではなかった」:The Answerより
ロドリゲス選手は、昨秋の井上選手とのフェイスオフ後にも「イノウエは一流のボクサーだ。そして、恐怖のファイターでもある。誰もが待ち望んだ対決になるだろう」と、相当な「警戒感」を示していましたが、今でもコメントには少しナーバスな印象があります。
https://twitter.com/WBSuperSeries/status/1118882098100805633
https://twitter.com/WBSuperSeries/status/1116641643522854912
井上尚弥vsロドリゲスのネットのコメントまとめ
出典:twitter
まとめ
井上選手は横浜市の所属ジムで、2階級上で戦うフィリピン人ボクサーとスパーリングを重ね、「ロドリゲス対策」に余念がない様子。5月上旬の英出発直前まで約1カ月間、最終調整を続ける予定とのことです。
4月10日に26歳の誕生日を迎えた井上選手。ボクサーとしては一つの節目ととらえ、新たな気持ちや姿勢でトレーニングに臨んでいるそうです。そして26歳の目標は「WBSS優勝しかない」と決意を新たにしていました。これからも長く続くであろう井上選手の「Vロード」が楽しみです。
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