〝神童〟那須川天心選手らが参戦するキックボクシング「RISE」の世界トーナメント「RISE WORLD SERIES 2019」が開幕、10日に1回戦が東京・大田区総合体育館で行われます。
-58kgと-61kgの2階級に世界各国から各8名が参戦し、今夏、秋にかけて計3大会で勝ち抜き戦を行い世界最強を競う、優勝賞金1,000万円というRISE初の世界トーナメントです。
1回戦のメインイベントが那須川選手vsフェデリコローマ選手(アルゼンチン)。フェデリコローマとは?その強さや戦績をまとめました。
フェデリコローマとは?
-58kg級の那須川天心vsフェデリコローマ戦は3分3R(延長1R)で行われます。昨年末のメイウェザー戦以来となる那須川選手の次戦相手、フェデリコローマ選手とはどんな強さのファイターなのでしょうか。
試合に先立ち、ローマ選手はRISEのインタビューに答えました。ローマ選手は1985年、アルゼンチン南部生まれの33歳。幼い頃からスポーツ好きで、テニス10年、サッカ-数年、水泳も8年やった上に、格闘技の空手とボクシングを始めたそうです。
ただボクシングは水が合わず、19歳の時にキックボクシングに転向。スペイン語で「リトル・ビッグメン」という愛称を持ち、アマチュアで活躍後プロに転向して数々のタイトルを獲得しました。
実は17年に同じアルゼンチンで同門のイグナシオ選手と那須川選手が対戦した際、フェデリコローマ選手はセコンドとしてリングサイトにいました。イグナシオ選手は天心選手に3RKO負けしましたが、「天心のことはよく覚えている」とローマ選手。
イグナシオ選手と「天心対策」を重ね、「アルゼンチンファイターの魅力を見せたい」とリベンジに期しているようです。
フェデリコローマの強さと戦績
フェデリコローマ選手のプロ戦績は68戦62勝5敗1分(30KO)の強さ。これまでにWKNムエタイ世界-58kg級王者、WKN K-1世界-5kg級王者、WKNムエタイ・インターナショナルー57kg級王者、WKCムエタイ・インターナショナル-58kg級王者など数々のタイトルを獲得している、「隠れた実力者」です。
本国では「イグナシオより強い」とも言われるローマ選手は、イグナシオ戦のセコンドでRISEファイターのレベルは熟知したと指摘。メイウェザー戦にも言及し「メイウェザーはパンチだけだけど私は全て使える。天心は覚悟して欲しい」と勝利に自信を見せています。
対する那須川天心選手も「このトーナメントで自分の集大成を見せる。自分が祈願したトーナメントなので、全試合KOで勝って優勝して格闘技界にもう1回火をつけたい」と全試合KOでのトーナメント制覇を宣言しています。
天心vsフェデリコローマに関する予想・反応まとめ
出典:twitter
まとめ
昨年末のメイウェザー戦での衝撃のKO負けでダメージが心配された那須川選手ですが、本人は「ダウンしたことがないのでダメージが溜まるかと思ったんですが、練習も再開していますし、今のところ感じてないです」と否定。
さすがにリングでは恐怖を感じたそうで「あれ以上怖い選手とは戦わないかな。もう怖いものはない」と、逆にあの一戦が今後プラスになると前向きのようです。本来の「土俵」で再び真価をみせてほしいですね。
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