プロ野球・西武からMLBのマリナーズに移籍した菊池雄星投手がこのほど、米アリゾナ州ピオリアの球団キャンプ地で自主トレを開始しました。早速ブルペンにも入り、メジャーのマウンドの感触などを確かめていました。
ところで投球する菊池雄星投手のグローブには東北6県をかたどったマークが。このグローブはどこのメーカーのもので、「東北マーク」にはどんな意味が込められているのでしょうか。菊池投手のグローブへの思いをまとめました。
菊池雄星のグローブのメーカーと型は?
マリナーズキャンプ地の球団施設ブルペンに立った初日、菊池雄星投手は変化球を織り交ぜながら「軽めの5、6割」で計29球を投げました。
真っすぐは伸び、スライダーとチェンジアップは低めに制球。「気持ちよく投げられた」と納得した様子で手応えを感じているようでした。
日本で十分な実績のある菊池投手ですが、MLBでは新しい環境への対応がまずは必要になります。常に野球に真摯に取り組み研究熱心な菊池雄星選手だけに、グローブなど自分の用具へのこだわりも相当です。
菊池投手が現在使用しているグローブはアシックス社製。数年前から専門の職人の手で自分に合ったものの製作・改良を続け、ここ2、3年は「完成形」にたどり着いているそうです。
菊池雄星投手自身「小さく、軽く、そしてやわらかく作っていただいているので、非常に操作がしやすい。手のひらで使っている感覚を大事にした結果です」と満足そうに語っています。
菊池投手のグローブは、「菊池」の菊の紋や「雄星」の「Y」をイメージしたデザインなどが施され、細部にまでこだわった特注品。
ただ一般のファンやアマチュア選手でも、「菊池雄星モデル」として用品店で購入したり、グローブメーカーのWebサイトなどで部分的なオーダー品を依頼することはできるようです。
菊池投手が昨季使ったグローブは、バックスタイル:CRスライバートップ、土手スタイル:S/レギュラー巻き、革の各パーツカラーはブラック、などといった仕様になっているそうです。
(市販されている「菊池雄星モデル」はメーカーなどによって仕様が異なりますので、詳細は販売店やメーカーにお問い合わせください)
菊池、グラブに思い「東北への気持ち強い」一問一答 https://t.co/Sl3eiJuXC3 #MLB #菊池雄星
— ニッカンMLB情報 (@MlbNikkan) February 5, 2019
いよいよ開幕!#菊池雄星 選手に意気込みを聞きました。
菊池選手より
「今年も応援よろしくお願いします!
良いスタートができるように頑張ります!」
菊池選手、頑張ってください!#seibulions#埼玉西武ライオンズ #プロ野球#最新最速 #アシックスベースボール pic.twitter.com/MfOzMYqqE9— ASICS Baseball JP (@ASICSBaseballJP) March 30, 2018
東北のマークの画像と思い
そんな菊池雄星投手のグローブですが、アリゾナキャンプ地での右手のそれを見ると、何やら大きな赤いマークが。これは東北6県の地図の形をかたどったデザインです。
菊池投手は渡米に際しグローブを新調。これまでの黒1色から、網部分に「東北6県マーク」を入れたのが特徴です。マークの色は赤のほか、マリナーズのユニホームカラーにちなんだ緑と紺の3種類があるとのこと。
菊池雄星投手の故郷である岩手県の位置には星印が入っているこだわりようです。「岩手はもちろん、東北が自分の原点。一緒にマウンドに立って、戦いたい」という思いを込めたそうです。
菊池投手は毎年オフに岩手で野球イベントを開催するなど、故郷への思いはひとしお。その菊池投手にとって、長年の「憧れの舞台」は今この瞬間から厳しい勝負の世界に変わりました。故郷への感謝・恩返しの気持ちはもちろん、「東北マーク」を自身の支えとし、満を持してメジャーのマウンドへ向かいます。
マリナーズ菊池雄星が始動 グラブに東北6県のマーク https://t.co/BVnK0gSilf
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) February 5, 2019
菊池雄星東北への思いに関するネットの反応
出典:twitter
まとめ
MLBのマウンドに実際に立った菊池投手。日米の違いについては「どれだけ硬いのかを一番気にしていたけど、日本と大きく変わらないのかな」と感じたそうです。
日本人投手が苦労する球の滑りやすさについても「これまでメジャー公式球を何度も投げていた」と、さほど違和感はない様子。「(球の)軌道がしっかりしていれば、力は勝手に入っていく。とりあえず投げられたことで一歩前進かな」と穏やかに話し、12日のバッテリーキャンプインを見据えていました。
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