MLBマリナーズの菊池雄星投手が、日本時間3月30日、本拠地米シアトルでレッドソックス戦に先発し、先日の日本に続く米国での「ホームデビュー」を果たしました。
残念ながら勝利は付きませんでしたが、2試合連続でのしっかりした投球に地元ファンやメディアの反応は上々の様子。今後の活躍が一層期待される菊池雄星投手についての世界の反応やコメントをまとめました。
菊池雄星の世界の反応・コメント
地元米国デビューとなった3月29日の対レッドソックス戦。菊池雄星投手は前評判通りの実力を見せ、昨年のワールドチャンピオン、レッドソックスの超強力打線をしっかり6回まで少ない失点に抑えました。
大きくリードして救援陣に託したものの、試合は終盤まさかの逆転負け。それだけに地元や世界の反応、コメントも好意的、同情的なものが多いようです。
出典：マリナーズ公式twitter
菊池雄星メジャーデビューの結果
少年時代から憧れたメジャーの舞台についに立った菊池雄星投手。ここまで2試合に先発登板し、勝ち星はまだないものの、世界の反応やコメントも評価する内容が多いようです。
菊池雄星投手の先発1試合目は、母国日本開催の開幕シリーズ2戦目の対アスレチックス戦。2試合目がホームデビューとなったレッドソックス戦でした。その成績は以下の通りです。
・3月21日 アスレチックス戦 投球回4回2/3、投球数91、被安打4、失点2
・3月29日 レッドソックス戦 投球回6回、投球数86、被安打4（うち本塁打2）、失点3
2試合トータルでは登板10回2/3で0勝0敗、防御率2.53、奪三振8、被安打8となっています。
150km/h前後の直球に得意のスライダーやカーブを織り混ぜ、緩急をつけて打者を翻弄。2巡目以降はチェンジアップも加えるなど配球も工夫し、しっかりゲームをつくり、先発の役割を果たした2試合だったといえます。
https://www.instagram.com/p/Bvm2jFlA35G/
菊池雄星今後の期待
米ホームデビューを終えた菊池雄星投手は試合後「自信を持てた部分と、世界一のチームの強さを実感した部分とがある試合だった」と、充実感を漂わせながら振り返りました。
「一発もあるし、ヒットエンドランや盗塁も含めて動いてくる」と警戒していた〝世界最強チーム〟レッドソックスとの対戦でしたが、ストライクを先行させ左右の投げ分けも丁寧。盗塁も許しませんでした。
ただ甘い球は見逃してくれず、メジャー屈指の強打者・3番JDマルティネス、4番ボガーツ両選手に特大ソロを浴びたのは「MLBの洗礼」ともいえます。
それでもマリナーズのサービス監督は「（2試合目の方が）変化球も良かったし、真っすぐには力があった」と進歩を評価。「競争心は素晴らしい。準備もしっかりできていた」とコメントし今後の登板に期待感を示しました。
地元メディアなど世界の反応も称賛しています。地元紙「シアトルタイムズ」は「強力なボストンと対戦し、キクチはメジャー2回目の登板で素晴らしい投球をした」と3失点にとどめたことを評価。
さらに地元ラジオ局は「キクチは再び素晴らしい努力を見せたものの、レッドソックスの反撃がそれを台無しにした」と、負けは菊池投手の責任ではないと指摘。安定感ある投球ぶりに、今後への期待を高めていました。
https://twitter.com/Mariners/status/1111849265196785665
まとめ
菊池投手が登板2試合目を終えた直後、がんで闘病中の父雄治さん死去の訃報が流れました。
悲しみにくれているはずの菊池投手でしたが、すぐに「父は生前から野球に専念してほしいと言っていた。その願いに敬意を表し、全力で頑張り残りのシーズンを父に捧げたい」とコメント。報道陣にも「まず自分のピッチングをして試合をつくることができればと思う」と気丈に話しました。
帰国したりはせず、予定通りのローテーションで次戦も先発の予定。サービス監督も「現状を受け止め、しっかりと振る舞っている。ここに残って投げることが正しいと考えているようだ」と、そのプロ意識の高さ、メジャーリーガーとしての矜持をたたえていました。
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