2018-19のフィギュアスケートシーズンの最後を飾る「ISU世界フィギュアスケート国別対抗戦2019」が、11日(木)~14日(日)の4日間、マリンメッセ福岡(福岡市)で行われます。
先日の世界選手権では惜しくも羽生結弦選手の銀メダル1個に終わった日本勢ですが、「団体戦」となる国別対抗戦ではぜひ優勝してシーズンの有終の美を飾りたいところです。フィギュア国別対抗戦のルールや過去の成績をまとめました。
フィギュアスケート国別対抗戦のルールは?
フィギュア国別対抗戦は、国際スケート連盟(ISU)主催で2009年にスタートした非常に新しい国際大会です。
ソチ冬季五輪から採用された団体戦に先駆けて、出場国が男女シングル各2名、ペア・アイスダンス各1組でチームを構成し、それぞれの合計点で団体順位を競うルールです。
基本的に「個人種目」であるフィギュアに、チーム戦・団体戦のコンセプトを持ち込んだ斬新な競技会になっています。
詳細なルールは以下の通りとなっています。
【参加国】
ISU主要大会で獲得した世界ランキングポイントを、国別に規定に基づいて集計し、当該シーズンでその合計ポイントが多い順に上位6か国が出場する(開催国・日本を含む)。今回の出場国は日本、米、ロシア、カナダ、フランス、イタリア。
【参加選手】
・男子シングル(各国2名 合計12名)
・女子シングル(各国2名 合計12名)
・ペア(各国1組 合計6組12名)
・アイスダンス(各国1組 合計6組12名)
【競 技】
各カテゴリーのショート/リズム、フリープログラムを行い、その1位を12ポイントとし、順位ごとにポイントを獲得する(最下位の男女シングルは1ポイント、ペア/アイスダンスは7ポイントとする)。各カテゴリーで得たポイントの合計でチーム(国)の順位を決定し、上位3か国に金、銀、銅メダルを授与する。
ちなみに日本選手団は男子シングルが宇野昌磨、田中刑事、女子シングルが紀平梨花、坂本花織、アイスダンスが小松原美里、ティム・コレト、ペアが三浦璃来、市橋翔哉の各選手です。
フィギュアスケート国別対抗戦の過去の成績は?
個人種目のフィギュアスケートでは異色の「団体戦ルール」で行われるフィギュア国別対抗戦は、基本的に2年に一度の開催頻度になっています。
ただし2011年に開かれる予定だった大会は東日本大震災発生のため中止に。翌12年にあらためて開催されました。
テレビ放映権などの関係があるためか、今回を含め過去6大会はすべて日本開催となっています。過去の成績一覧は以下の通りです。
2009年(開催地・東京) 金:米国 銀:カナダ 銅:日本
2012年(開催地・東京) 金:日本 銀:米国 銅:カナダ
2013年(開催地・東京) 金:米国 銀:カナダ 銅:日本
2015年(開催地・東京) 金:米国 銀:ロシア 銅:日本
2017年(開催地・東京) 金:日本 銀:ロシア 銅:米国
国別対抗戦へのネットの反応
出典:twitter
まとめ
前述した通り、フィギュア国別対抗戦は五輪の団体戦とは異なり、男女12人ずつ出場するシングルの比重が非常に大きくなっているのが特徴。「フィギュアの華」でもある男女シングルに強い日本勢は過去全大会でメダルを獲得しています。
会場内では、国ごとに選手全員が待機するブースが設けられ、毎回選手たちは思い思いに国旗を振ったり、顔にペイントしたり、鳴り物やかぶり物などの応援グッズで大声援を送ります。
フィギュアの正規シーズン中とは異なる賑やかなムードがあり、ファンはもちろん、選手たち自身もリラックスして楽しめる大会になっているようです。
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