全米大学体育協会(NCAA)1部のバスケットボール男子・ゴンザガ大の八村塁選手が、このほど米4大プロスポーツ、NBAへの挑戦を表明しました。
八村塁選手には米メディアやNBAチームからも注目が集まっており、6月20日のNBAドラフト会議で上位指名を受ければ、日本人初の快挙となります。
八村塁選手の凄さとは?気になる年俸や海外の反応もまとめました。
八村塁の凄さとは?
八村塁選手は、1998年富山県生まれの21歳。父が西アフリカ・ペナン共和国出身、母が日本人というハーフです。
小さい頃はイチロー元選手に憧れ、投手と捕手を兼任するほどの野球少年。中学でも野球部に所属していましたが、友人からバスケットボールを勧められ、あまりの熱心さに根負けしてバスケ部に転部。それが「スターへの階段」の第一歩となりました。
その後は中学、高校で大活躍。宮城・明成高では全国高校選抜優勝大会3連覇を達成。U-17世界選手権で得点王に輝くなど、早くから凄さを発揮します。
そして八村塁選手は“夢へのステップ”として、高卒後は米の強豪ゴンザガ大へ進学します。3年生になった今季は1試合平均19.7点、6.5リバウンドを記録。チームのNCAA8強入りに貢献し、スモールフォワードの最優秀選手に選出される活躍をみせました。
身長203cm、体重104kgの恵まれた体格を生かし、今季はまさにチームの柱としてプレー。全米のベスト5学生選手に選ばれるほどのトップクラスの実力を開花させ、米など海外の反応も期待を寄せているようです。
八村塁の年俸は?
「日本人初のNBAドラフト選手」という凄さの高みにまで到達した、海外の反応もざわめく八村塁選手。
米メディアの予想では、八村選手は6月のNBAドラフトで、何と「1巡目指名間違いなし」という高評価を得ているそうです。
NBA公式サイトが各メディアの指名予想を集計したところ、八村塁選手は1巡目13番目。NBAドラフトは各チームの指名が2巡目までと少ないため、上位指名の「精鋭」は当初から金銭面でも好待遇を受けます。
ちなみに昨年の全体1位指名のエイトン選手(サンズ)は1年目から推定年俸8億円超。八村選手が13番目なら、最大年俸約4億円という、他のプロスポーツルーキーではありえない巨額の年俸の可能性もあります。
すでにNBAと「ツーウェイ」契約中の先輩・渡辺雄太選手でさえ、ロースター入りの日数が多くても最高で年俸は3000万円程度とも。かつて04年にサンズと新人契約した田臥勇太選手でも、当時は新人最低年俸の約4000万円ほどだったとされます。
米4大プロスポーツでは日本人がこれまで多く契約しているMLBでも、「外国人」としての契約上の制約があるとはいえ、昨季新人王の大谷翔平選手でさえ入団契約金は約2億6000万円、年俸は今季でもまだ7000万円程度。
八村選手がいかに「破格の存在」かがよくわかるようです。
— Rui “Louis” Hachimura 八村 塁 (@rui_8mura) 2019年4月28日
八村塁の海外の反応
出典:https://youtu.be/Lgaz4GPOago
まとめ
田臥選手が「先駆者」として道を切り拓き、渡辺選手が「第二のNBAプレーヤー」として引き継いできた日本のプロバスケットボールの歩み。
そして今、ついに本場・全米に認められ、かつ「求められる」ドラフト1巡目という栄光が間近となった若きスターが現れました。
まさにかつて「日本人では成功は無理だ」といわれながら、先人たちが才能と努力で地位を築いた数々のスポーツと同様、八村選手は世界最高峰のバスケの舞台で歴史を塗り替えようとしています。
NBAやW杯ではもちろんのこと、来年の東京五輪でも八村選手が中心となってチームの躍進につながることを期待したいですね。
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