世界3階級制覇王者で、現WBO世界フライ級王者の田中恒成選手が今月24日、2度目の防衛戦に臨みます。挑戦者は同級1位のジョナサンゴンザレス選手(プエルトリコ)です。
ジョナサンゴンザレス選手の戦績や強さは?田中恒成選手は無事防衛できそうなのか、予想をまとめました。
ジョナサンゴンザレスの戦績と強さ
3階級制覇王者・田中恒成選手に挑むジョナサンゴンザレス選手は、ニューヨーク・ブロンクス生まれの28歳。国籍はプエルトリコです。
スタイルはサウスポー。アマ時代には、国内王者や世界ユース選手権優勝などの実績を挙げる強さを見せています。2011年にプロデビューし、プロでの戦績は22勝(13KO)2敗1分1無効試合。田中恒成戦が世界タイトル初挑戦となります。
ゴンサレス選手が喫した2度の黒星は、ベテランのジョバニ・セグラ選手戦(13年)とジョーバート・アルバレス選手戦(16年)。いずれもKO負けで、セグラ戦では2Rに早くも右フックをまともに受けてダウンし、その後も何度も倒れ4RKO負けとなりました。
ただ17年以降は4連勝中。昨年7月の試合では、田中恒成選手が15年にWBO世界ミニマム級王座決定戦で判定勝ちしたイェドラス選手(メキシコ)に、3-0の判定勝ちを収めています。
↓13年にゴンザレス選手がKO負けした試合
ポスター。
会場でどーぞ。
落書きしておきました。 pic.twitter.com/VTW9X3GwYU— 田中恒成/KOsei Tanaka (@KOsei530) August 10, 2019
ジョナサンゴンザレスvs田中恒成どっちが優勢か?
名古屋市の武田テバオーシャンアリーナで開催される「田中恒成vsジョナサンゴンザレス」戦。アマ仕込みのしっかりした技術と強さで戦績を重ね、フライ級1位まで上ってきたゴンザレス選手と田中選手とでは、どちらが優勢なのでしょうか。
先日記者会見した田中恒成選手によれば、ジョナサンゴンザレス選手の印象は「テクニックがあってスピードが速い。過去の対戦相手の中でも1番のスピードのある選手だと思っています」。
また田中選手にとってはプロで2度目、5年ぶりのサウスポーとの戦い。一般に日本人ボクサーは、ゴンザレス選手のような技巧派サウスポーは苦手だとされますが、スピード・パワーを兼ね備えた田中選手がどう対応するかが見どころといえそうです。
ただゴンザレス選手はスピードの半面、やや小柄でフィジカル面では劣り、パワフルで好戦的な相手では被弾が多く、押される場面も目立つとされます。
ファンの間では「田中の体力とスピードなら、どこかで捕まえることは十分可能なのではないか」との声もあり、田中恒成選手の試合後半などでのKO勝ちを予想する向きも少なくないようです。
ゴンザレスvs田中恒成のネットの予想まとめ
出典:twitter
まとめ
田中選手はフライ級に上げて以降、パワー系の強化にも努めてきたそうです。昨年、今年の木村、田口戦では重心がやや前がかりなスタイルでした。ただ「ここであらためてバランスを取りたい」とコーチ陣。トレーニングの比重を見直し“速さプラス強さ”のボクシングを目指すといいます。
今回のゴンサレス戦ではそれを示すいい機会でもあり、これまでとはまたひと味違った田中選手が期待できるかもしれません。
「皆さんにその先の未来を描いてもらえるような試合を」(田中選手)。24日は、今後4階級目に上げて井岡一翔選手への挑戦も視野にあるとされる田中選手の「新しい姿」に注目したいですね。