準決勝第一試合は明石商業vs履正社のタイプの違う近畿勢同士の戦いとなりました。
どっちが勝つか対戦成績とともにまとめてみました。
注目ポイントは3つあります。
=目次=
明石商業vs履正社の予想!どっちが勝つ?
20日の準決勝で、関西勢同士、明石商業(兵庫)vs履正社(大阪)が激突します。
どっちが勝つか予想してみました。
両チームのここまでの戦いぶりは、対照的で、履正社は1回戦から準々決勝まで、11点、7点、9点、7点と毎試合7点以上の大量得点で、圧勝しています。
先制して3勝、逆転で1勝しています。
履正社は1回戦から、5本塁打を放ち、選手権の1試合チーム最多本塁打記録に並ぶなど、評判通りの猛打を発揮してきました。
なかでもドラフト会議指名候補と言われている4番の井上広大は、本塁打2本を含む11打点と絶好調を維持しており、猛打の履正社の中心を担っています。
一方の、明石商業は今大会の3試合をすべて1点差で競り勝つという戦いぶりです。
同じくドラフト会議2020年主な指名候補にリストアップされている本格派右腕の中森俊介投手(2年)が、地方大会決勝で、出した自己最高球速149kmを、今大会準々決勝で151kmと更新し。日々進歩しているようです。
明石商業の試合では、黒川投手を初めとする星稜の投手陣のように、相手を1点以下に抑え込む展開にはなりませんが、投打がかみ合って、競り合いに非常に強いチームとなっています。
打者は日替わりで、各打者が活躍し、スクイズなど様々な作戦も使うことができます。
ほぼ力は均衡していると思えますが、今大会豪打のチームが、うって変わって、打てなくなり、敗戦するという戦いが目立ちますので、明石商業にわずかに分があるのではと予想します。
投守は、投手の疲労とかがなければある程度計算で来ますが、打はみずもの急にあたりが止まると言うことがあり得ると思うからです。
古田さんからの太鼓判をもらった中森俊介投手
2年生エースのさらなる成長が楽しみです!!https://t.co/83ar5WJifX#高校野球 #甲子園 #熱闘— 高校野球ドットコム (@5589com) August 18, 2019
履正社の投打の柱が活躍!
関東一を下してベスト4へ、この一戦を選手はどう感じていたのか。試合後に話を聞きましたhttps://t.co/fqQQAg4K5t#高校野球 #甲子園— 高校野球ドットコム (@5589com) August 19, 2019
明石商業vs履正社の対戦成績と見どころ
明石商業vs履正社の両チームの甲子園での対戦はこれまでありませんでした。
甲子園では、履正社 20勝11敗 決勝2回、準決勝1回、平成28年春より出場した明石商業は8勝3敗で、準々決勝1回準決勝1回を記録しています。
明石商業が近年、急激に台頭したことが分かります。
試合の見どころを3つ挙げます。
明石商業投手陣vs履正社打線
履正社が7点以上の得点を奪うか、明石商業の投手陣が履正社打線を6点以下に抑えるか?が1つのポイントになると思えます。
これまで見てきましたように、履正社は全4試合で7得点以上をマークしており、すべて大差で打ち勝っています。
明石商業は、全3試合を1点差で、競り勝っており、相手チームの最大得点は八戸学院光星の6得点でした。
すなわち、投手陣が6点までに抑えれば、逆転して、競り勝った実績はあると言うことです。
明石商業 狭間善徳監督 vs履正社 岡田龍生監督
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狭間善徳監督(54歳)2007年に明石商業監督に就任して12年、岡田龍生監督(58歳)は1986年に履正社監督に就任して32年、どちらの監督も、自らの信念・方針でチームを作り上げ、ここまでの強豪チームに仕立て上げてきたと言えます。
岡田龍生監督の指導方法は、2002年にスパルタ教育から、「やらされる野球でなく、自分で考えて動く野球が大事」との考えに大きく転換した点に特徴があります。
ウエイトトレイニングにより、ベースとなる体力をつけたうえで、各自の自主性を生かした重量打線を育て上げました。
現実に教え子に、山田哲人(ヤクルト)、T-岡田(オリックス)などプロで大活躍している選手がいます。
一方の狭間善徳監督は、データ野球が有名で、全ての大会、各球場でデータを取得し、対戦相手となる全てのデータを持って、分析しています。
当然近隣の履正社のデータは十分集めて、分析済みと思えます。
また選手は基礎練習を徹底的にやって、どんな状況下でもスクイズ、盗塁、エンドランが出来る準備をして、データを生かした作戦に対応できますので、競り合いに強いと言えます。
両監督の真価が問われる戦いだとも言えます。
明石商業応援団vs履正社応援団
甲子園に近い両校であれば、大応援団を結成、派遣出来ます。
履正社は春の甲子園で、校名の頭文字「R」の人文字や、吹奏楽の演奏と声援のバランスのとれた応援が評価され応援団賞の優秀賞に輝いた実力の持ち主です。
夏の甲子園では、大阪府豊中市の刀根山高校と桜塚高校の吹奏楽部員50名の友情応援を受けさらに、応援に磨きをかけています。
明石商業応援団の方は、市内の魚住東中、明石北高、明石清水高の各吹奏楽部が参加し、総勢107人の楽団となっています。
得点すると演奏する「笑点」に合わせ、芸達者なメンバーが行う一発芸などユニークな取り組みで盛り上げているようです。
いかにも関西的です。
応援のやり方も正統派対異端派?の戦いとなっている気味があります。
試合では是非以上の3つのポイントに注目してほしいと思います。
明石商業vs履正社のネットの予想まとめ
兵庫勢春はコンスタントに上位いくが夏は暑い久しぶり。
出典:ヤフコメ
互角の戦いという意見が多いようです。近畿勢同士で是非良い戦いを!が共通の願いです。
まとめ
明石商業vs履正社どっちが勝つかを予想してみました。
わずかの差ですが、明石商業でしょうか。
注目すべきポイントは3つあります。
10年前、監督の公募までして、明石商業を全面的にバックアップし明石市が掲げた「野球を通じて学校の質を上げ、甲子園に出場してまちの活性化につなげる」という最終目標はあくまで優勝とのことですので、これがもし実現すれば、全国の自治体がまちづくりの手本として今以上の注目を集めるかもしれません。
ともあれ、夏の甲子園はいよいよ大詰め、勝ち残った4チームが心置きなく戦って、初めての令和の夏を素晴らしい試合で締めくくってもらいたいと思います。
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