野球日本代表「侍ジャパン」とメキシコ代表が対戦する強化試合「ENEOS侍ジャパンシリーズ2019」が、3月9、10日に京セラドームで行われます。昨秋の日米野球に続き、東京五輪に向けた国際試合の重要なテストゲームとなります。
侍ジャパンメンバーに続き、このほどメキシコ代表メンバーも発表されました。そのメキシコ代表の中から、注目選手などをまとめました。
野球メキシコ代表のメンバーが決定
東京五輪金メダルに向けてチームづくりを進める野球の侍「稲葉」ジャパン。9、10日の強化試合は来年の五輪本番までの数少ない国際試合の一つです。
稲葉監督は今回、主に20代のこれまで代表未選出の若い選手を中心に招集。対メキシコ戦を、今秋の世界大会「プレミア12」や五輪本番に向けた「最終段階のテスト」と位置づけています。
メキシコ代表チームも、このほど強化試合に臨む28人のメンバーを発表しました。当初地元メディアの報道では、昨季25セーブを挙げ、「オープナー戦術」の先駆けにもなったベテラン右腕セルジオ・ロモ、昨季41試合に登板した右腕フェルナンド・サラス投手ら、一線級メジャーリーガーの選出も取り沙汰されていましたが、残念ながら招集されず。
MLB開幕直前なうえ、ロモ投手らFA後所属先が未定の選手もいることから、今回の28人には現役メジャーリーガーは参加せず、国内プロ野球のメキシカンリーグの選手が中心の構成となっています。
では今回の代表メンバーの中で注目選手をみてみましょう。
#Deportes | @TeamMexicoBeis recibirá al lanzador yucateco, Aldo Montes de acuerdo con la Guía de Medios de la Japan Series 2019 antes de asistir a la cueva con @LeonesOficial:https://t.co/J5h6GgAAuq
— La Jornada Maya (@LaJornadaMaya) February 28, 2019
野球メキシコ代表の注目選手・有名選手
今年最初の「野球フル代表・国対抗戦」となる侍ジャパンvsメキシコ代表。残念ながら現役メジャーリーガーはいないものの、メンバーの中には日本のファンにはお馴染みの注目選手・有名選手がいます。
まず投手では、日本ハム、阪神で17年まで4年間プレーしたメンドーサ投手です。35歳のメンドーサ投手はMLBのレンジャーズなどに在籍した後、14年に日ハム入り。2桁勝利を挙げるなど優勝にも貢献し、WBCメキシコ代表にも選ばれました。
野手ではロッテ、巨人、楽天で4年間プレーしたクルーズ選手。やはり現在35歳のベテランで、ドジャース、ヤンキースなどMLB数球団を渡り歩いた後、14年にロッテに移籍。
強打と華麗な内野の守備が持ち味で「守れて打てる希少な助っ人」としてゴールデングラブ賞を受賞するなど活躍しました。覚えたての日本語で他選手を笑わせる明るいキャラでも知られました。
そして今回の代表メンバーで唯一のNPB現役選手が、26歳と若いオリックスのメネセス内野手。メジャー経験はありませんが、昨季フィリーズ傘下3Aで130試合に出場し、打率.311、23本塁打など巧打と長打力を発揮。
今季NPBに移籍し、早速ロッテとの練習試合でもセンターへ鋭いヒットを連発。中軸スタメンへ猛アピールしています。今回の侍ジャパン戦はオリックスの本拠地球場でもあり、特にファンの熱い視線を浴びそうです。
メキシコ代表(@TeamMexicoBeis )に選ばれたオリックス(@Orix_Buffaloes)・メネセス選手の動画をどうぞ!
【練習試合】 鮮やかにセンター返し!! バファローズ・メネセスの同点タイムリーヒット!! 2019/2/23 B-KDhttps://t.co/ivJW3HBWQg #bs2019
— パ・リーグ.com / パーソル パ・リーグTV公式 (@PacificleagueTV) February 28, 2019
メキシコ代表(@TeamMexicoBeis )に選ばれたメンドーサ投手の北海道日本ハム時代の動画をどうぞ!
【8回表】ファイターズ・メンドーサ 相手打線を4安打に抑える好投!! 2017/8/18 F-Lhttps://t.co/BAPTmvCRWh
— パ・リーグ.com / パーソル パ・リーグTV公式 (@PacificleagueTV) February 28, 2019
侍ジャパンvsメキシコの予想
出典:twitter
まとめ
野球のフル代表での日本対メキシコ戦は、16年の強化試合以来となります。この時はやはり2戦行って1勝1敗でした。ただ過去の対戦成績では、日本が13勝2敗と大きく勝ち越しています。
今秋開かれる東京五輪予選大会「プレミア12」(日本は開催国のため予選免除)では、1次ラウンドの組み合わせでは両国は別の組に入っていますが、2次ラウンドでは対戦する可能性もあります。
走攻守にレベルが高い中南米を代表するチームだけに、若手中心の侍ジャパンですが、各選手が大いにアピールしてしっかり勝ちきり、代表戦の雰囲気も十分吸収しておきたいところです。
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