日本による対韓輸出規制の強化を受けて、韓日両国が初の実務協議を行いました。
日本はあくまで協議でなく、韓国政府の貿易管理に問題があったための規制と事務的説明会であることを強調しましたが、海外の反応はどうでしょう。
韓国への輸出規制についての事務的説明会
韓国側の今回の日本の輸出規制強化に対する協議要請に基づき、日本側は具体的な事務的説明の場を設けました。
日本側は、日本企業に賠償を命じた強制徴用訴訟問題に対する報復措置ではなく、韓国政府の貿易管理に問題があったための輸出規制を強化に過ぎないとの説明をした模様です。
韓国は両国による協議を申し入れましたが、日本は輸出管理上の国内手続き変更に過ぎないと事務的説明会との位置づけを崩しませんでした。
会議は1時間の予定が6時間にも及びました。
両者の今回の会合の意図の違いは次のようです(太字が実際)。
韓国メディアは今回の会議での日本の冷遇ぶりを伝えています。
事務的説明会への海外メディアの反応
ハンギョレ新聞(進歩志向の最左派の論調)
会議での日本側の冷遇ぶりを伝えています。
・整頓されていない事務室で韓国代表を迎えるなど、きわめて冷ややかな態度
・「輸出管理に関する事務的説明会」と書かれたA4 2枚の大きさの紙が一枚貼り出された。
・交渉のテーブルには、韓日の交渉担当者たちの名札もなかった。
・両者はあいさつも名刺交換もしなかった。
・会議の場所も整頓された所ではなかった。テーブルと簡易椅子が一隅に積み上げられ、床には機材の破損の跡が残っていた。
朝鮮日報(保守的)
(総合ニュース報道からの引用)
平素から「おもてなし」を強調している日本が今回の協議でどれほど冷遇に徹していたかは、韓国の出席者が到着した瞬間からはっきりと見て取れた。
ホワイトボード1台を背景に、事務用机2台と椅子が置かれた部屋の片隅にはパイプ椅子が積み上げられ、移動式の机が重ねられているなど、会議室というよりは倉庫に近い空間だった。
床にはコードが這い、あちこちに破損した椅子や机の破片が散らばっていた。
その他、ハンギョレ新聞と同様。
ニューズウィーク
会合での事やりとりの事実のみ。冷遇ぶりには触れず。
日本のメディアによれば、政府関係者によると、会合を通じて韓国側から措置の撤回要請や抗議などはなかったといいます。
また、説明を尽くしたとして、現時点で韓国側と次回の会合を持つ予定はないとしている。
会合への日本のネットの反応
絶対にお願いします。
要点だけ伝えて、後は文章通達でよかった。
ましてや次回など必要ない。
ネットには、ここ数年の韓国の日本に対する仕打ちにここで、お返ししたいという怒りがあふれているようです。
出典:ヤフコメ
規制強化に対する韓国のネットの反応
2 ロシアが日本の経済戦争で韓国を助けるだろう。
米国が介入を決断するにつれて、日本は外交的に不利な立場になる。
韓国の勝利が慎重ながら指摘されている。
バッテリー
DRAMメモリ,
NAND型フラッシュメモリ,
有機発光ダイオード(OLED)
なかなか強気のコメントが多いようです。
まとめ
輸出規制の事務的説明会に対する海外の反応を見てみました。
韓国メディアは、冷遇ぶりを批判しています。
日本の報道通りだとすると、韓国側は処置の撤回を求めなかったということですが、説明会であると認めたためでしょうか?
それとも従来より随分大人しくなったのでしょうか?
韓国ネットで見る限り、あくまで強気です。しかし韓国の対応はちぐはぐで、統一性がないようにも見えます。
今回の騒動が韓国で、無策な文在寅大統領政権への批判やこれまでの韓国の日本への態度の反省に向かうのかどうか、今後を注視したいと思います。
■関連記事