全仏で、大坂なおみがアザレンカに勝てば、今乗りに乗っているマリア・ サッカリ(ギリシャ)との対戦が濃厚です。
対戦成績とサッカリの持つ5つの強さとその評価について見てゆきましょう。
サッカリvs大坂なおみの対戦成績
サッカリvs大坂なおみの対戦成績を見てみましょう。
対戦は昨シーズン2度あり、1勝1敗の5分です。
いずれもハードコートでの試合でした。
2018年3月13日に、BNPパリバ・オープンR18(アメリカ/インディアナ、ハード、プレミア・マンダトリー)R16で、大坂なおみが(6- 1) (5 - 7) (6- 1)の2-1でサッカリを破りました。
2018年8月15日には、W&Sオープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、プレミア5)R64で、大坂なおみ(当時19位)は、サッカリに(3-6)( 6-7)のストレートで敗れ、初戦敗退しました。
■Aegon Classic Birmingham ( Tennis Grass Court )
06/18/2019 14:40 N. Osaka - M. Sakkari 2 : 1 (6 : 1) (4 : 6) (6 : 3)
■ periodAll Tennis Games
06/18/2019 14:40 N. Osaka - M. Sakkari 2 : 1 (6 : 1) (4 : 6) (6 : 3)
出典:https://tennis.wettpoint.com/en/h2h/324414-343884.html
サッカリの強さ・評価は?
マリア・サッカリは、ギリシャ・アテネ出身で、1995年7月25日 生まれの 23歳の選手です。
WTAランキングはシングルス30位(2019/5/27)で、身長172cm、体重62kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ちのスタイルです。
(インスタグラムより)
その現時点での彼女の強みが5つあります。
1 .クレーコートに強い
ハード、クレーでの勝率の差を見てみましょう。
クレーコートでの勝率63.44%が、ハードでの勝率57.87%を上回っており、クレーを得意としています。
これまでの芝なども含めた全試合(2010-2019)のコートのサーフェイスも、クレーが44.69%と半分近くを占めています。
これに対し、大坂は、クレーコートでの勝率60.49%で、ハードでの勝率62.67%を下回り、しかもクレーでの試合が、全体の23.01%とサッカリの半分近くに過ぎません。
2.勢いに乗っている
本大会直前の5月4日、SARプリンセス・グランプリ(モロッコ/ラバト、クレー、インターナショナル)のシングルス決勝でジョハナ・コンタ(英国)に2-6、6-4、6-1で逆転勝ちしてWTAツアー初優勝を果たしました。
これは、ギリシャの女子選手として11年ぶりの快挙です。
しかも今シーズン最初の3か月のハードコートの大会で負け続けていたのが、今回のクレーでの大会で、優勝を遂げることができたということで、ここでも、サッカリにとってクレーが大きな意味を持っています。
この勝利により、ランキングも、2018/9/24以来の自己最高タイの29位を記録しました(2019/5/20発表)。
3.コーチと息がぴったり(以下WTA INSIDER COURTNEY NGUYEN参照)
コーチのトム・ヒルが、非常にポジティブで、試合中にネガティブになりがちなサッカリに積極性を与えています。
「ラバトの決勝の第2セットを4-2にまで追い詰められましたが、まだ勝てると思っていました。このセットを6-4で勝ち取り、第3セット6-2で勝つつもりでした。」と語っています。
精神面での支えという意味では大坂なおみと前コーチ サーシャ・バイン氏との関係がうまく行っていた頃とそっくりです。
大坂なおみとジャーメーン・ジェンキンス新コーチとの関係は、まだここまでには至ってないように見えます。
4.元テニス選手の母の助言が有効
サッカリの母親アンジェリキ・カネロプロウ(Angeliki Kanellopoulou)は、WTAツアーでトップ50に入ったこともある選手です。
サッカリが、勝つことやポイントを取ることばかりを考えてストレスを抱えているのを見て、
「あなたを誇りに思っている。最初のラウンドから勝ち負けを気にしない」とアドバイスしてくれ、大いに力になったとサッカリは感謝している。
5.幸運がついている
ラバトでの大会の前に、かばんに鳥が乗っていたので、いいことが起こりそうだと思ったそうです。
その後負けを知りません。
それ以来かばんは掃除していないそうです。
サッカリのネットの評価
サッカリちゃんといえば、ホップマンカップ でロジャのタオルをパクったのを思い出す😆 初タイトルおめでとう㊗️ ロジャ好きっ子の活躍は喜ばしい👏
— ぴぴ (@rogerfederer345) 2019年5月5日
強気女子は大好きなんだけど、サッカリやイエスタムスカは何となく苦手だったりする・・・生観戦したら印象も変わるのかなと思うけど。
— Aman-BJS(アマン) (@BJSinga) 2019年5月5日
3回戦のサッカリの方が厄介な気がするな大坂半端ないってのCM球速すぎて見えないの選手サッカリだよねw
— かちかちやま🗻 (@miitomo_kd) 2019年5月23日
大坂なおみちゃんは初戦突破したら二回戦でアザレンカと二年前の覇者オスタペンコの勝者といういきなりの試練が。その後サッカリ、キーズかガルシア、そしてセリーナかバーティ。第1シードだけどハードな山ではないか。
— うめしそ (@umesisoae) 2019年5月24日
大坂なおみも初戦からクレー巧者ばかりで、これは錦織よりさらにキツそう。1回戦シュミエドロバ、2回戦オスタペンコ(一昨年優勝)かアザレンカ、3回戦サッカリ、4回戦キーズかガルシア、準々決勝セリーナかバーティかアンドレースク https://t.co/lV5trn0WmL
— Packer Zone (@packerzone) 2019年5月23日
出典:Twitter
大坂なおみにとって、簡単に勝てる相手ではないという評価、見方が共通しています。
苦手を克服しつつあるというクレーコートで、大坂はどんな戦いを見せるのでしょうか?
まとめ
サッカリvs大坂なおみの対戦成績と強さや評価を調べてみました。
今のサッカリには、勢いと運がついています。
これに苦手なクレーに開き直りで、グランドスラム3連続優勝をもくろむ大坂なおみがどのような戦いを見せるか?
このゲームがこの大会でのポイントでもあり、今後を占う一戦ともなりそうです。
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