大相撲に久々の日本出身の逸材が登場しそうです。昨年のインターハイと国体少年の個人を制した埼玉栄高3年の斎藤大輔選手が、大相撲の八角部屋に入門し、3月の春場所の新弟子検査を受けると表明しました。
18歳ながら並外れた体格と優れた運動能力。将来の角界のニューヒーローとなることが期待されます。そんな斎藤大輔選手の経歴や強さをまとめました。
斎藤大輔(相撲)の経歴とは
斎藤大輔選手の経歴はどのようなものでしょうか。斎藤選手は2001年、山形県酒田市生まれの18歳。小学生の時に「わんぱく相撲全国大会」に出場して本格的に相撲と出会ったそうです。
酒田一中時代には既に全国大会を制覇する実力に。高校は自宅を離れ、相撲の強豪校・埼玉栄高校に入ります。大関豪栄道、関脇貴景勝ら多くの名関取を輩出した同高でさらに鍛えられ、3年生になるとインターハイで高校横綱に輝き、国体少年個人も優勝。
高校時代には個人タイトル5冠を総なめにする強さを見せました。高卒後の進路については大学に行くか、プロの大相撲に入るか、高校の監督や親らと話し合って熟考。
実は斎藤選手、小学時代に「わんぱく相撲」に出場した際、山形から上京して国技館近くにある八角部屋に宿泊したのが縁で、日本相撲協会の八角理事長とは旧知の間柄でした。
昨年のインターハイ後に再び八角親方に会ったとき「一緒に頑張ろう」と声をかけてもらい、斎藤大輔選手は「師匠について行こうと思いました」と決断。
このほど、埼玉栄高校で八角理事長同席の下、入門と新弟子検査受検を発表し「早く関取になって、埼玉栄、監督、応援してくれる全ての人に恩返しがしたい」と抱負を語りました。
高校横綱と国体少年個人の2冠を達成した埼玉栄高3年の斎藤大輔が大相撲の八角部屋入門を表明しました。https://t.co/RYvkJ7FXxy
— 毎日新聞 (@mainichi) February 21, 2019
斎藤大輔の強さが尋常じゃない理由
斎藤大輔選手の経歴から分かる通り、その強さや素材は近年の高校生相撲選手と比べ群を抜いています。身長190cm、体重135kgの堂々たる体。この巨体ながら、50mを6秒台で走る俊敏性も持ち合わせています。
「突き押しからの左四つ」を得意の形としている斎藤選手。高校では左上手を取った攻めに磨きをかけたことでさらに強さが増し、高校では敵なしとなりました。
昨年12月の全日本選手権にも高校生で唯一人出場。惜しくも決勝トーナメント進出はなりませんでしたが、「この経験を次の相撲につなげていきたい」と将来の糧にする考えを語っていました。
昨年の大相撲九州場所では22歳の高校の先輩・貴景勝関(当時小結)が初優勝。学校でも何度も声をかけてもらったそうで、賜杯を抱く貴景勝関の姿が、斎藤大輔選手のプロ入り決意への大きな刺激にもなったようです。
高校で指導する山田道紀監督も「上手の形は高校生では飛び抜けている。貴景勝と同じで基本運動をよくやって下半身が強い。これから伸びてくる子」と評価し、成長に太鼓判を押しています。
齋藤大輔のネットの評価
出典:https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20190221-00000108-sph-spo&s=lost_points&o=desc&t=t&p=2
まとめ
久しぶりの大相撲界期待の逸材、斎藤選手。山田監督は精神面の成長もほめています。「中学時代は本当に子供。高校に入学した頃もヤンチャ坊主で先生方に迷惑ばかりかけていた。それが上級生になって責任感が出て後輩の面倒もよく見るようになった」。
大相撲以外には、大卒後教員になる選択肢も考えるなど「指導者らしい資質もある」という斎藤選手。端正な顔立ちで、スター性も十分。八角親方も期待する通り、華のある力士に成長してほしいものです。
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