テニスの4大大会に次ぐ格付けのマドリード・オープンがスペインで始まりました。日本の錦織圭、大坂なおみ選手の活躍が期待されます。
ところでテニスといえば、コートの両端にはいつもボールボーイ&ガールが待機して、俊敏な動きで選手をサポートしています。
「かわいい子が多い」ような気もするボールボーイ・ガール。なるにはどんな資格がいるのでしょうか?給料はいくら?そんな素朴な疑問に迫りました。
テニスのボールボーイ・ガールの給料は?
テニスや多くの球技では、フィールド外に出たボールを拾ったり、新しいボールを選手に渡すなど、様々な補助業務に携わるボールボーイ・ガールがいます。男女別なく従事し年齢層も幅広いため、最近は「ボールパーソン」とも呼ばれます。
特にテニスでは、コート上を素早く駆け回るかわいい子供達の姿が印象的で、「ボールキッズ」と言われることも。
テニスは19世紀に欧州で発祥したスポーツで、元々は貴族ら社交界の遊技だったとされます。貴婦人が着飾ったままプレーし、自分でボールを拾うのが困難だったため、その場にいた子供に手伝わせたのが「ボールボーイ」の始まりともいわれます。
現在では、特に4大大会のような格式ある国際大会では、特別に選考、訓練された少年少女が従事するのが一般的。
気になるお給料ですが、例えば全英選手権(ウィンブルドン)では、約2週間の開催期間全体で150ポンド(約2万円)程度の手当が支給されるそうです。一日当たり千数百円ですから、バイト代よりはるかに安く、まさに「名誉」「ボランティア」的な仕事といえそうです。
このボールボーイ・ガールになるには、特別な資格などは必要なのでしょうか。
🥳¡Las tradiciones están para cumplirlas! 🎊
💦¡¡@ThiemDomi al agua!! 🏊🏻♂️ pic.twitter.com/a5Jjc3g1vL— Barcelona Open Banc Sabadell (@bcnopenbs) 2019年4月28日
ボールボーイ・ガールは資格がいる?なるにはどうすればいい?
ボールボーイ・ガールは、コートのすぐ脇で一流選手のプレーを間近に見られるわけですから、将来プロを夢見る子供達には、自分の勉強にもなることもあって憧れの的です。
テニス試合の円滑な進行に不可欠なボールボーイ・ガールですが、特に4大大会では、試合を彩るショーのように機能的かつ流麗に動く姿が全世界に中継され、文字通り「大会の華」ともいえる存在。
かわいいユニフォームで人気も格別ですが、半面、なるのには厳しい条件や関門があるようです。
まずボールキッズの年齢は11~15歳が基本。ウィンブルドンでは、あらかじめ基礎知識を学ぶトレーニングプログラムを修了した15歳の地元の学校生徒のうち、勉強やテニスの成績が上位の者を各校が推薦します。
また全仏OPでは「身長175cm未満」「視力が良い」「フランステニス連盟会員である」なども条件だそうです。
こうして最低限の〝応募資格〟を持った少年少女数百人は、さらに運動能力、敏捷性、テニスルールの知識などを厳しく審査。炎天下のコートで技術をたたき込む合宿なども経て、最終的に晴れてボールキッズになれるのは200人ほどだそうです。
なお日本国内の大会では、各大学のテニス部などを通じて選抜されるのが一般的な様子。プロの試合を円滑に進める補助役だけに、洋の東西で「テニス経験者」が〝必須資格〟だともいえそうです。
かわいい子も多い!ボールボーイのネットの反応
出典:twitter
まとめ
少年時代ボールキッズだったテニスのトップ選手は多いようで、その一人フェデラー選手は常々「彼らはテニスの将来を担う大切な存在」と語っています。
一方で厳しい試合の現場にいるため、時には熱くなった選手から叱責されたり、超高速ボールの直撃を受けるといった〝被害〟も。
大人げないプロの振るまいはしばしば批判を浴びますが、真剣勝負の最中だけにそうした〝事故〟は避けがたい面もあるのは確か。キッズたちには、それも含めてよい経験になってほしいものです。
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