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インドネシア高速鉄道の2019年5月最新情報を分かり易く!「2019年開業予定のはずが?」

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2015年中国との受注競争で日本が苦杯をなめたインドネシア高速鉄道の2019年5月時点での最新情報を、過去の経緯を含め分かり易く解説し、
果たしてこのまま完成するのか、日本は手をこまねいていて良いのかなど今後の行方を考えてみます。

インドネシア高速鉄道の2019年5月最新情報

インドネシア高速鉄道の2019年5月最新情報を分かり易く紹介して行きます。

ジャカルタ―バンドン間のインドネシア高速鉄道建設の現状を見てみましょう。
2015年着工、2019年開業予定のはずでしたが、土地収用問題などで、着工が遅れに遅れ、漸く2018年本格建設着工にこぎつけました。

昨年、インドネシア国営企業社長は2021年に完成予定と述べていますが、インドネシア政府閣僚は、完成が2024年以降になる可能性を指摘しています。

インドネシア高速鉄道の最新情報2019

インドネシア高速鉄道建設に大きな影響を与えると見られていた4月17日に実施されたインドネシア大統領選で、現職のジョコ・ウィドド大統領が、
このプロジェクトを見直すと公約していたプラボウォ・スビアント氏を破り、ほぼ当選確実となったことから、建設はこのまま継続されるの確実となりました。

3月28日に、インドネシア西ジャワ州プルワカルタ県は、過積載の資材運搬トラックが工事現場を往来して道路に過大な荷重を掛けているとして、インドネシア中国高速鉄道社に対し、一部区間の建設工事停止を命じるなど、個々に問題は起こっています。
しかし、中国メディアはワリニトンネル工事現場の記事を載せるなど、工事が順調に進捗していることを宣伝しています。

4月18日に、唯一進捗が見られていたワリニ駅付近にあるワリニトンネルについて中国メディアの環球情報放送が以下の記事を載せています。

ワリニ駅付近にあるワリニトンネルの隣には、ジャカルタバンドン高速鉄道展示ホールと高速鉄道模型が建設されており、両国間のプロジェクト協力の歴史、中国の高速鉄道技術、および現在の標準化された建設システムが紹介されている。
高速鉄道のデモプロジェクトの例として、ワリニトンネルはインドネシアの大学生にとって非常に重要です。複雑で奥深いトンネル建設技術、斬新で見たこともない専用の機械設備は、知識に飢えているインドネシアの大学生を深く引き付けています。
2018年以来、ワンロン工科大学とリュウスイ理工大学から800人以上が学習のためにトンネルを訪れました。

(参考画像)
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インドネシア高速鉄道のこれまでの経緯

2015年の契約から現在に至る経緯を表にまとめました。

年月出来事
2015年9月
インドネシア政府は日中が競合していた高速鉄道計画(ジャカルタ-バンドン)を撤回し、入札を白紙とすると発表した。
2015年9月
インドネシア政府は政府の財政支出や債務保証を必要としない中国案の採用を発表した(2015年着工、2019年開業予定)。
2016年1月バンドンでジョコ大統領が出席のもと、起工式が大々的に行われた。
2016年2月
主要欧米各紙が「中国の55億ドルの高速鉄道計画が停滞」と着工には至っていないことを報道した。遅れは中国側からの書類提出が完了しておらず、審査が進んでいないことが原因というまた、中国側はインドネシア政府に当初の条件とは異なる、政府保証がなければ資金を出さない、土地収用が完全に終わらなければ資金提供しないという条件も新たに突き付けているとも報道された。
2016年8月
必要な建設許可証をインドネシア政府が発行することになった。
2016年11月「ジャカルタバンドン高速鉄道中国の融資を得る」と報じられたが、必要な土地の82%が取得されたものの、100%土地が取得された後にのみ中国の銀行の資金調達が可能となるということで、結局延期された。
2017年3月
土地、財政、安全上の問題により、プロジェクトが停止している。インドネシア空軍が、ジャカルタ郊外のハイルム・ペルダナクスマ空軍基地周辺の49ヘクタールの土地を駅の建設のために解放することを拒否している件も含まれる。
2017年4月
中国インドネシア高速鉄道共同事業体 と7企業からなる高速鉄道建築請負共同事業体間で47億USドルのエンジニアリング、調達、建設(EPC)契約が結された。
2017年5月中国側が融資の条件とした土地収用完了にメドが立ったため月内にも本格的に始まる見通しとなったと発表された。
2017年10月
インドネシアのエンガルティアスト・ルキタ商業相が、「問題はすでに解決されていると私は信じている」とし、「建設は来年初めに始まる」と同プロジェクトに沿った土地の取得が終わりに近づいていることを示唆した。
2018年1月

ジャカルタ郵政公社がこのプロジェクトを「停滞している」と指摘し、海事問題コーディネーターがジャカルタとバンドンの間に本当に高速鉄道システムが必要かどうかの検討を行うと発表した。
2018年3月
国土庁と農村計画局の政府機関がこのプロジェクトのために1,800以上の土地の取得が必要であったため、プロジェクトの土地利用許可が遅れていたと表明した。
2018年7月工事を本格化させる準備が整ったと報道される。

昨年最大の問題であった土地収用に3年近くかかって、漸く目途がつき、昨年工事が本格化しました。

インドネシア高速鉄道は習近平国家主席の看板政策である一帯一路構想の東南アジアにおける目玉プロジェクトであり、失敗は許されません。

予定より、数年遅れたとしても、何としても中国は完成させることでしょう。

記事に見られるように、この建設をテコに、中国の技術の高さをインドネシア人の頭にしっかり、植え付けようとする意図は明らかです。

最近、中国との契約を白紙撤回すると表明していたマレーシアのマハティール首相が、中国との2件の一帯一路関連プロジェクトについて、再交渉し、契約条件を見直させたうえで、継続を決定しました。

マハティール首相の成功を目の当たりした東南アジア各国が同様に中国とのプロジェクトの見直しに走るのではとの観測が出ています。

各国もなかなかしたたかだわ!

この動きにネットの反応を見てみましょう。、

マハテイール首相の継続決定への日本の反応

マハテイール首相も若い頃には、“ルック イースト”と言って日本を手本とした経済発展を行っていたのに、ついに中国の魔の手に屈してしまいましたか。
中国をインフラに入れた時点で負け。将来、メンテナンス料を値上げされたり、引き上げるぞと脅される。
マハティール首相、なかなかやりますねぇ。意地汚い中国をガンガン責め立てて下さい。
高齢で返り咲きとはいえ、やはりマハティール首相はしたたかな切れ者だと再認識。
「是々非々」というごく当たり前の政治判断を自信と説得力をもって行える稀有な指導者だと思う。
日中のどちらにもドップリ浸からない東南アジアはしたたか、力がないとはいえ主権国家だからな

出典:ヤフコメ

さすが硬軟巧みなマハティールと讃える意見と、親日のマハティールさえ、中国に絡み取られたと失望した意見の両方が出ています。

まとめ

インドネシア高速鉄道のこれまでの経緯と2019年5月現在の最新情報を分かり易く解説しました。

債務の罠という世界の批判を受けて、中国も従来のやり方を見直すと思われ、東南アジア各国もしたたかに自国の利益確保に走ると思われます。

このような状況下で、中国の失敗を待っているだけでは許されない日本が、次にどのような手を打って行くべきか?しっかり戦略を立て、迅速に積極的に動く必要があると思われます。

東南アジアでは鉄道プロジェクトが次々計画されてる!

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