引きこもりは、学生や若い世代の問題だと思っていたら、
中高年引きこもりの問題が浮き上がってきています。
現在、どのくらいの人数がいるのでしょうか?原因と対策についてまとめてみました。
中高年引きこもりの人数
中高年引きこもりの人数はどのくらいいるのでしょうか?
内閣府が2018年12月に調査を実施した「生活状況に関する調査」の報告書のなかで、40歳から64歳までの中高年のひきこもりの人数を推計61.3万人と公表しています。
中高年引きこもりといいますが、どのような人をいうのでしょうか?
内閣府が今回の調査で次のような人を「広義の引きこもり郡」として調査しました。
外出の頻度を訪ねた質問で、6か月以上連続して、「自室からほとんど出ない」「自室からは出るが、家からは出ない」「近所のコンビニには出かける」「趣味の用事のときだけ外出する」と回答した人が引きこもりとしました。
結果としては、次のようになります。
調査対象者から自営業や身体的な病気、専業主婦の一部の状況の人等を除くと、47人の「広義の引きこもり郡」がいました。出現率は、1.45%となるので、対象年齢の人口4235万人から推計すると、あわせて61.3万人という結果となりました。
#中高年 #ひきこり 61万人、「5年未満」が5割…内閣府推計
半年間の引きこもり経験は私もあります。
引きこもりの #発達障害 の人に #フリーランス ができるような仕組みが今後必要になるとみた。https://t.co/47pXbFvdXa— 金輝 発達障害アートカフェバー 大阪 (@kinkihattatu) March 29, 2019
では、他の世代と比べると多いのでしょうか?
2015年12月に内閣府が実施した15歳から39歳までを対象とした同種の調査では、推計54.1万人でした。40歳未満より40歳以上の方が多いというのも驚きの結果ですね。
中高年引きこもりの原因は?
こんなに増加してきている「中高年引きこもり」の原因は何でしょうか?
今回の40歳以上の調査では「退職」が最も多い理由となりました。
定年退職のほか、何かの事情で仕事を辞めてから、社会とのつながりがなくなっていったことが大きな原因でした。その他には、病気や具体的にあてはまり理由がないなどがありました。
時々、人手不足の企業が増えたという報道を見たりする。でも、中高年が求人に応募すると徹底的に不採用となる。中高年は有効な労働力と見られていないからだ。いつしか就活する気力は消失し、人間不信になり #引きこもり になってしまう。 #SNEP #孤立無業者 #ニート #無職 #中高年
— あおいそら@みやぎ (@qm0_0mb) April 17, 2018
中高年引きこもりの対策
中高年の引きこもりは男性が7割を占めます。職場から退職した男性はその他の人間関係が持ちにくい傾向があるようです。
「仕事人間」タイプの人は仕事を失うと人間関係の形成がしにくくなるため、次の仕事を得られるような準備と、特にセカンド・キャリアについて事前の準備が必要です。
職場になじめない場合には、諦めずに転職活動を続けて職場を変える試みも大事です。
また、仕事以外での活動で人間関係を持つことも役に立つので、共通の趣味や近所などで集える仲間を持っておくのもいいですね。
中高年引きこもりに関するネットの反応
まとめ
中高年引きこもりの対策と人数を調べてみました。人数については、61.3万人ほどでしたがこれは、実際の人数の統計ではなく、推計の人数でした。中高年引きこもりの問題が浮き上がってきたのが高齢の親の介護問題からもあるというのは、遠くない将来大きな社会問題になりますね。働く人が不足するといわれる一方で働く場所がなくなり引きこもりになることもあるということですが、早めに対策ができるといいですね。