10月22日に行われる天皇陛下が国内外からの参列者を前に、即位を内外に宣言される即位の礼の「即位礼正殿の儀」への参加国一覧をまとめます。
韓国からは誰が代表として来るのでしょうか?
即位の礼参加国一覧
即位の礼への参加国を一覧で見てみましょう。
平成2年の即位礼では参加国が160カ国・機関だったのに対し、外務省は日本が国家承認している195カ国のうち、アサド政権の非人道性が指摘されるシリアを除く194カ国と国連、欧州連合(EU)に招待状を送りました。
190以上の国・国際機関の代表の来日が見込まれています。
王室のある国からは多くの王族の来日が見込まれています。
参加国、代表の一覧が外務省から発表されていませんので、個々のニュースからまとめたものを表にしました。
国 | 出席予定者 |
---|---|
イギリス | チャールズ皇太子 |
ドイツ | シュタンマイヤー大統領 |
オランダ | ウィレム・アレクサンダー国王 |
ベルギー | フィリップ国王 |
オーストリア | ベレン大統領 |
アメリカ | チャオ運輸長官 |
トルコ | エルドアン大統領 |
ロシア | イリヤス・ウマハノフ上院副議長 |
中国 | 王岐山(ワン・チーシャン)国家副主席 |
韓国 | 李洛淵(イ・ナギョン)首相 |
フィリピン | ドゥテルテ大統領* |
タイ | プラユット首相 |
ミャンマー | アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相 |
サウジアラビア | ムハンマド皇太子 |
トーゴ | ニャシンベ大統領 |
来日する代表が現時点で未発表の主な国、国際機関を挙げます。
フランス、イタリア、カナダ 、欧州連合〔EU〕、南アフリカ、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、オーストラリア、インド、インドネシア
皇室とゆかりの深い王族をはじめ、各国の首脳クラスの参加が見込まれています。
韓国からの参加要人
文在寅(ムン・ジェイン)大統領の参加も検討していた韓国ですが、結局国交正常化以来最悪の日韓関係を考慮し、知日派とされる李洛淵首相が訪日することで落ち着きました。
では、李洛淵首相の略歴を見ておきましょう。
1952年12月20日生まれ、全羅南道霊光郡出身の67歳。
ソウル大学校法科大学を卒業後、東亜日報に入社し、1989年に東京駐在特派員となり日本に赴任しました。
国際部でキャリアを重ねた後、2000年に東亜日報を退社しました。
その後は、金大中大統領に抜擢され革新陣営の国会議員となり、2002年12月の大統領選での盧武鉉陣営の報道官や、2012年の大統領選での文在寅陣営の選挙対策委員長など革新陣営として政治にかかわりました。
全羅南道知事を務めた後、2017年文在寅大統領に指名されて、首相に就任しました。
知日派とされるのは、次の経歴によります。
・韓国メディア東亜日報の東京特派員を務めたことがある
・日韓で共同開催した2002 FIFAワールドカップの国会議員連盟委員であった。
・韓日議員連盟の幹事長、首席副会長を務めた。
・全羅南道知事時代に高知県を訪問し姉妹都市協定を結んだ(2016年1月)。
ほとんど要職に知日派がいない文在寅政権の中では、日本の本当の姿を知る唯一の人物であるとも評されています。
首相となってからは、2018年9月にロシアのウラジオストクで安倍首相と会談していますが、徴用工訴訟問題、ホワイト国除外問題などでは、首相として、日本への厳しい発言もしています。
首相就任以来、毎週昼食を取りながら国政懸案を議論するなど文在寅大統領の信頼は極めて厚いとされています。
現在の状況で、文在寅大統領に代わって参加するとすれば、李洛淵首相おいて、外にはないと思われます。
李首相は10月22日~24日の予定で訪日し、即位の礼に出席後、安倍首相主催の夕食会に参加し、安倍首相とも会談すると思われます。
ただ、今回の訪日が日韓関係の改善に少しでも寄与することになるかは不明です。
即位の礼に関するネットの反応
安倍さんとの会談も儀礼的な要素が強いと思う
出典:ヤフコメ
数々の日韓問題に加えて、韓国国会会議長の天皇謝罪要求発言などもあり、知日派の首相といえども、関係改善の端緒を期待する声は全くありません。
まとめ
即位の礼参加国、訪日要人の一覧を示し、特に韓国のからの李洛淵首相について詳しく見てきました。
招待状を出した194カ国からは特別の事情のないかぎり、ほとんどの国から要人が訪日すると思われます。
台風19号による大きな災害のあった直後ということで、より簡素な式になるかもしれませんが、折角のこの機会ですので、日本の国際関係において、これを何らかの形で有効に活用できればと思います。
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