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卵は1日何個まで子供に食べさせていい?科学の最新見解から導き出してみた

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子供に卵を1日に何個まで食べさせてよいか?様々な説が出て、今母親たちの悩みとなっています。
過去の研究の経緯から最新見解までをまとめ、現時点で最も確からしい結論を出しました。

卵は1日何個まで子供に食べさせていいか?これまでの経緯は?

2015年の厚労省による改訂で、日本人の食事摂取基準からコレステロールの摂取基準が削除され、目標量はなしと改められました。
これで、卵は1個以上食べても良いで、落ち着いたかに見えたのですが、先日
「卵は1日何個まで食べていいのか」論争がついに決着!?の記事で、米大学が最新論文を発表し、「卵を1週間に3~4個食べる人は全く食べない人に比べて心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高く、早死にする危険性がある」と警告して話題を呼んでいます。

卵の個数論争は、元は、「卵のコレステロール悪玉説」というのがあり、1968年にアメリカ心臓協会(American Heart Association)から「コレステロールの摂取量は1日300mg以下、卵は1週間に3個まで」との食事勧告から来ています。

当時アメリカでは。心臓病による死者の増加という深刻な社会問題があり、その原因が血清コレステロール値の上昇とそれに伴う動脈硬化であるとされていました。

この食事勧告で、1970-1995年の25年間に、米国民1人当たりの卵消費量が年間311個から238個へと77%に激減したそうです。

日本でも、厚生労働省は、男性1日750mg、女性1日600mg未満というコレステロールの摂取基準を設けていました。
ちなみに、50〜60gのたまご1個のコレステロールは200〜240mgと言われていますので、1日3個食べると卵だけで、目標値をオーバーしていました。

その後、アメリカでは、鶏卵栄養センター(Egg Nutrition Center)により、約20年間にわたり種々の動物実験、疫学調査やヒト臨床試験のデータが集められて、心臓病と卵のコレステロールの関係を客観的に検証する調査研究が進められました。

その結果、「鶏卵の摂取量と心臓病のリスクの関係を示す事実はない」との結論が導かれ、2002年、アメリカ心臓協会は「これからは個人が卵を何個食べてよいかという、特定の食品に関する勧告を行わない」と発表し、1週間あたりの鶏卵摂取量の制限が34年ぶりに撤回されました。

さらに、2015年2月に、「食事によるコレステロール摂取と血清コレステロールとの間に明らかな関連性はない」と発表されました。
その結果、食事ガイドライン諮問委員会が「コレステロールは過剰摂取を懸念すべき栄養素とは見なさない」との見解をまとめ、2015年版の米国民の食事ガイドラインから食事由来のコレステロールの摂取基準値撤廃に反映されたのです。

日本でも、厚生労働省による2015年の改訂で、日本人の食事摂取基準からコレステロールの摂取基準が削除され、目標量はなしと改められました。その理由は、目標量を算定するのに十分な科学的根拠が得られなかったため、というものです。

これで、「卵は1個以上食べても良い」で、落ち着いたかに見えたのです。

日本とアメリカ以外の国の基準を見てみましょう。
カナダ、イギリス、アイルランド、オーストラリア
1日のコレステロール摂取量の制限はありません。総脂肪、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸の摂取を避け、不飽和脂肪酸摂取の増加を勧めています。
ネパール、タイ、南アフリカ 健康な食事の一部として、卵を毎日食べることを推奨しています。

卵が栄養素としての重要なわけは?

ヒトにとってコレステロールが必要なわけ
コレステロールは人体の細胞膜や胆汁酸やステロイドホルモンの構成成分として、生命の維持に不可欠なもので、ヒトの体には約150g蓄えられています。
ヒトは1日に1.0~-1.5gのコレステロールを新しく必要としますが、約70%が肝臓で糖質と脂肪酸から合成されますので、残りの30%を食事から摂取しています。
1日の食事から摂るコレステロールの適正量は500-600mgと言われています。

コレステロール不足により、血管の細胞膜が弱くなるので、血管がもろくなり、脳出血を起こしやすくなったり、また神経伝達が乱れて様々な神経障害が生じるようで、コレステロールの値が低い子どもは、注意欠陥・多動性障害になりやすく、大人では不安神経症やうつ病になる率が高いとの報告があります。
従って、コレステロールを一定量摂取することは、健康のために必要です

卵の栄養素としての働き
また先のアメリカでの研究で、心臓病のリスクとなるのは食事から来るコレステロールではなく、飽和脂肪酸の摂取であることがわかりました。
コレステロールが多い肉類は飽和脂肪酸も多いが、卵は例外的に飽和脂肪酸が非常に少ない食品なのです。

卵は栄養学的に優れた食品で、食物繊維とビタミンC以外の主要な栄養素をバランスよく含み、飽和脂肪酸やカロリーは低く、まさしく理想的な栄養食品です。

最近2018年5月の英国循環器学会誌の電子版でも卵を摂取する効果が述べられています。

研究では、中国に在住している心臓病や糖尿病を有していない46万1213人(平均50.7歳)を対象として、
過去1年間における卵の摂取量を
「毎日摂取」、「週4~6日摂取」、「週1~3日摂取」、「月1~3日摂取」、「ほとんど摂取しない」の5つの集団にグループ分けして調査されました。

社会人口学的特徴や生活習慣などの因子で統計的に補正を行った(中央値で8.9年の追跡調査)後の結果、
卵を毎日摂取すると、ほとんど摂取しない場合に比べて、心臓病のリスクが11%、脳出血のリスクが26%、脳梗塞のリスクが10%、統計的にも有意に低下することが示されました。

最近までの卵についての考え方まとめ

1.  心臓病のリスクとなるのは食事から来るコレステロールではなく、飽和脂肪酸の摂取です。
2.  コレステロールが多い肉類は飽和脂肪酸も多いが、卵は例外的に飽和脂肪酸が非常に少ない食品です。
3.主要な栄養素をバランスよく含み、飽和脂肪酸やカロリーが低い理想的な栄養食品です(食物繊維とビタミンCは含みません)。
4. 卵を毎日摂取すると、ほとんど摂取しない場合に比べて、心臓病のリスクが11%、脳出血のリスクが26%、脳梗塞のリスクが10%、統計的にも有意に低下するデータが出ています。
5. 神経障害に関しても、コレステロールの値が低い子どもは、注意欠陥・多動性障害になりやすく、大人では不安神経症やうつ病になる率が高いとの報告があります。
6. 卵黄に含まれているコリンは、脳を活性化する脂質で、老人性認知症の予防や改善に、記憶力や学習能力のアップに寄与する可能性がある。
7. 食べ過ぎによるアレルギー反応を起こさないことには注意が必要です。
8. 飼料2kgで卵1kgが得られる飼料効率が良く、安価です。

・コレステロールの摂取で血中量が上昇しやすい体質の方も存在しますので、特に医師から卵のコレステロールの摂取制限を受けている方以外は、1日1人あたり卵1-2個消費する食生活が好ましいとされています。

結局、1日1または2個の卵を摂取した方が良いとされています。
(卵のコレステロール悪玉説 食品分析会春センター 2017年7月号参照)

これで結論出ていたはずよ!

卵を食べすぎてはいけない説とは

今回のノースウエスタン大学医学雑誌JAMAに発表した論文は、これまでの説に反するものです。
〈卵を1週間に3~4個食べる人は全く食べない人に比べて心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高く、早死にする危険性がある〉
約2万9000人のアメリカ人を平均で17年半追跡した6つの研究を統合して導き出されたことに加え、その分析も統計的に従来より、精緻に行われてたといいます。
・1日当たり300mgの食事性コレステロールを摂取することは、偶発的な心血管疾患のリスクが17%高く、全死因のリスクが18%高いことと関連していました。コレステロールは、飽和脂肪消費量や他の食事性脂肪とは無関係のポジティブな要因でした。
・1週間に卵を3〜4個食べると、心血管疾患のリスクが6%高くなり、死亡原因のリスクが8%高くなりました。

何が何だか分からなくなった!

摂取量が少なければ少ないほど病気になるリスクは低くなると言うもので、1日1個でも多すぎるという結論です。
但し、次の問題点があります。
1. 死亡原因の1位が心臓病であるアメリカ人を対象としている。日本人の1位はガンで、2位の心臓病は約半分。肉など食生活もかなり異なる(要因は統計的に差し引いていていると言うが)。
2. 調査は訪問時の質問表に寄っており、調査対象者の長期的な摂食パターンが評価されていない可能性がある(途中で、摂食パターンを変えるケースもあるはず)。
3. 論文は卵に各種栄養素が含まれていることは認めており、上限は示していないものの、完全になくすのではなく、黄身のコレステロールに注意して摂取してほしいとの結論。

以上この説をまとめますと、1日平均0.9個の卵を摂取している日本人としては、上限がなくなったからと言って(115歳の長寿のイタリア人が毎日2~3個の生卵を食べていたように)過剰に食べるのではなく、いろんな説に振り回されず、従来通り、1日1、2個程度を食べていれば、大きな問題は起こらないのではと思われます。

子どもは、体が小さいので、量が少なくてもと思われますが、成長期でもありますので、アレルギー等に問題なければ、大人と同様1日1個は食べた方が良いと思われます。

卵1日1個は多すぎる記事へのネットの反応

1個にしろって言われたり3個にしろって言われたり一週間に6個って言われたり3〜4個食べてると体に悪いって言われたり控えめにしろって言われたり振り回され続ける卵も大変だな。
どのみち、いずれは死ぬのだから
好きなものを食べて生きていた方が良いさ
玉子焼き大好きだし!
学説一つ一つまともに実行してたら、好きな物等、何も食べられなくなりますよ。 それこそバランス崩れて、ストレス溜まって不健康。
食べたいと感じたときに食べたいものを、ほどほどに食べる。食べたいと感じたときは、体が要求しているのだと思う。大事なのはほどほど、だと思う。
「寿命が短くなっても好きなものを食べる」
ある年齢を過ぎたら、そんなこと言えなくなるんだよ。
人は元の体に戻れない病気になると必ず後悔するんだよ。

出典:ヤフコメ
度々繰り返される卵摂取説に、もううんざりというコメントが多いようです。
あまり極端に走らず、常識的に考えればということになりそうです。

まとめ

卵は1日何個まで子供に食べさせていいかをこれまでの論争の経緯を見て、科学の最新見解から導き出してみました。

結局はあまり両極端に走らず、常識的に考えて、1日1個程度にすれば必要な栄養が取れて、大きな問題は起きないと思われます。

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