世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が主催する、4年に1度の野球の国際大会「プレミア12」が11月2日に開幕します。
来年の東京五輪前哨戦でもある国別対抗のプレミア12。優勝を目指して参戦する「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督は、このほど日本代表メンバーを発表しました。
オールプロで構成する日本代表メンバーですが、その中になぜか阪神の選手がいません。なぜなのでしょうか。メンバー一覧をご紹介するとともに、代表選考の理由なども探りました。
プレミア12の日本代表メンバー一覧!
世界12カ国・地域の代表チームが戦うプレミア12は、前回15年に続き今回が2回目。来年の東京五輪代表選考も兼ねています(日本は開催国枠で出場決定済み)。
12チームはA、B、Cの3組に分かれ総当たり戦を実施。各組上位2チームずつが「スーパーラウンド」へ進み、別の2組の4チームと試合を行います。それらの結果を総合して、全体の1・2位同士が決勝戦、3・4位同士が3位決定戦を行う仕組みです。
日本は前回3位に終わりましたので、今回は東京五輪も見据えてぜひ優勝を狙いたいところ。その侍ジャパン日本代表メンバーは以下の通りです。
背番号 | 選手名 | ポジション | 打/投 | 身長 | 体重 | 日・月・年 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | YAMADA Tetsuto | IF | r/r | 180 | 76 | 16/07/1992 |
2 | GENDA Sosuke | IF | l/r | 179 | 75 | 16/02/1993 |
3 | ASAMURA Hideto | IF | r/r | 182 | 90 | 12/11/1990 |
4 | KIKUCHI Ryosuke | IF | r/r | 171 | 72 | 11/03/1990 |
5 | TONOSAKI Shuta | IF | r/r | 177 | 78 | 20/12/1992 |
6 | SAKAMOTO Hayato | IF | r/r | 186 | 83 | 14/12/1988 |
7 | MATSUDA Nobuhiro | IF | r/r | 180 | 86 | 17/05/1983 |
8 | KONDO Kensuke | OF | l/r | 173 | 86 | 09/08/1993 |
10 | KOBAYASHI Seiji | C | r/r | 178 | 85 | 07/06/1989 |
11 | KISHI Takayuki | P | r/r | 180 | 77 | 04/12/1984 |
13 | YAMAOKA Taisuke | P | l/r | 172 | 68 | 22/09/1995 |
16 | MATSUI Yuki | P | l/l | 174 | 74 | 30/10/1995 |
18 | YAMAGUCHI Shun | P | r/r | 187 | 98 | 11/07/1987 |
19 | YAMASAKI Yasuaki | P | r/r | 179 | 88 | 02/10/1992 |
21 | IMANAGA Shota | P | l/l | 177 | 82 | 01/09/1993 |
22 | ONO Yudai | P | l/l | 183 | 83 | 26/09/1988 |
23 | SHUTO Ukyo | OF | l/r | 179 | 67 | 10/02/1996 |
27 | AIZAWA Tsubasa | C | r/r | 177 | 91 | 13/04/1988 |
28 | TAKAHASHI Rei | P | r/r | 188 | 84 | 02/11/1995 |
34 | YOSHIDA Masataka | OF | l/r | 173 | 83 | 15/07/1993 |
41 | SENGA Kodai | P | l/r | 186 | 84 | 30/01/1993 |
43 | YAMAMOTO Yoshinobu | P | r/r | 178 | 80 | 17/08/1998 |
44 | MORIHARA Kohei | P | l/r | 185 | 88 | 26/12/1991 |
47 | NAKAGAWA Kota | P | l/l | 183 | 86 | 24/02/1994 |
51 | SUZUKI Seiya | OF | r/r | 181 | 96 | 18/08/1994 |
55 | AKIYAMA Shogo | OF | l/r | 184 | 85 | 16/04/1988 |
62 | KAI Takuya | C | r/r | 170 | 85 | 05/11/1992 |
90 | TAGUCHI Kazuto | P | l/l | 171 | 83 | 14/09/1995 |
※追記※上記表のうち、楽天の松井裕樹、森原康平投手、ソフトバンクの千賀滉大投手はケガのため辞退。代わりに大竹寛(巨人)、甲斐野央、嘉弥真新也(いずれもソフトバンク)の3投手が招集されました。
メンバーに阪神やあの選手がいないのはなぜ?
今回のプレミア12、グループBに属する日本はまず11月5、6、7日の3日間、台北での1次リーグでベネズエラ、プエルトリコ、台湾と戦います。
2位以内に入れば11~16日にZOZOマリン、東京ドームで行われるスーパーラウンドへ進出。さらに4位以上になれば、17日の東京ドームでの決勝または3位決定戦に臨みます。
このほど稲葉監督が発表した日本代表メンバー28人は、NPBで今季活躍した各球団の主力級ばかり。ところがよく見ると阪神とロッテからは選出ゼロです。
また他球団でも、例えば横浜DeNA・筒香、ソフトバンク・柳田、巨人・菅野各選手といった、侍ジャパン常連の「スター」も選ばれていません。
この理由について稲葉監督は会見で、これまでの采配や視察を踏まえ「スピード・パワー・経験をバランスよく構成することで強いチームができると考えた」と説明。いわゆる「オールスター」ではなく、「試合に勝てるチームづくり」を主眼に置いたことを強調しました。
またシーズン中にケガなどがあった選手(例えば柳田、菅野選手ら)は、本人や球団の意向も受けた上で除外。シーズンオフに入る時期でもあり、いわゆる国内外のFA対象や移籍意向の選手(筒香選手やロッテの鈴木、荻野選手ら)も外されたとみられます。
10月31日、11月1日に開催されるENEOS 侍ジャパンシリーズ2019「日本 vs カナダ」に出場する侍ジャパントップチーム(稲葉篤紀監督)の選手全28名が決定いたしました。同選手で第2回 WBSC プレミア12にも出場します。https://t.co/f1cmvoqWHi#侍ジャパン pic.twitter.com/HKur4Apbwu
— 野球日本代表 侍ジャパン 公式 (@samuraijapan_pr) October 1, 2019
■ENEOS 侍ジャパンシリーズ 2019・プレミア12 出場コメント #山﨑康晃 投手
「横浜DeNAベイスターズの代表として、また日本代表としての誇りを持って、日本の強さを示したいと思います。2020年東京オリンピックに向けて、チームの結束力と団結力を高めたいと思います。」#侍ジャパン #baystars pic.twitter.com/cmdO7xonAa— 野球日本代表 侍ジャパン 公式 (@samuraijapan_pr) October 22, 2019
プレミア12メンバー日本代表に関するネットの反応
出典:https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20191001-00000104
まとめ
今回の「稲葉JAPAN」メンバーでは坂本(巨人)、山田哲(ヤクルト)、鈴木誠(広島)、秋山(西武)各選手らの常連組に加え、山本由、吉田正選手(オリックス)ら成長著しい若手も選出。
日本一のソフトバンク、セ優勝の巨人からは最大の5人ずつを選んだほか、1軍レギュラーではない周東選手(ソフトB)を「走塁のスペシャリスト」として敢えて初選出。監督のゲームプランがにじむ選考となったようです。
阪神では岩崎、高橋遥投手や梅野捕手らが候補だったようですが、チーム構成の兼ね合いで28人の枠には入らなかったのかもしれません。
いずれにせよバスケ、バレー、ラグビー等と続いて盛り上がってきた日本代表の〝トリ〟として、野球侍ジャパンも健闘を期待したいですね。
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