現WBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人選手の2度目の防衛戦が、いよいよ今夜行われます。千葉・幕張で迎える相手はムエタイ王者でもあるナコーン選手(タイ)です。
「圧倒して勝つ」と燃える京口選手の視線の先には、「世界最強」への階段を駆け上がる同い年の井上尚弥選手がいます。
京口紘人選手も将来、井上尚弥選手のような「無双の最強王者」になれるのでしょうか。二人の共通点や違いをまとめました。
京口紘人は井上尚弥のようになれる?共通点は?
階級を上げ、いよいよ2度目の防衛戦に臨む若き王者・京口紘人選手。井上尚弥選手とは93年生まれの同学年です。
アマチュアから出発、高卒・大卒の違いでプロデビュー時期は異なるものの、二人ともこれまで全戦負けなし。井上選手はライトフライ・スーパーフライ・バンタムの3階級、京口選手はミニマム・ライトフライの2階級制覇を果たしています。
強烈な左フックや軽量級離れした高いKO率などの共通点も多い二人。体格や階級も近く同い年でもあって、とりわけ京口選手には井上選手への「ライバル心」が強いかもしれません。
WBSS優勝後は4階級目をうかがうともいわれる井上選手の後を追い、京口選手も今後は階級統一や3階級目挑戦にも意欲的なようです。
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京口紘人と井上尚弥との違い
では京口紘人選手と井上尚弥選手には具体的にどういう違いがあるのか、データを比較してみましょう。
1、プロフィール
【京口】大阪府生まれ、25歳。大商大卒。現ライトフライ級。身長162cm、リーチ165cm
【井上】神奈川県生まれ、26歳。相模原青陵高卒。現バンタム級。身長165cm、リーチ171cm
2、ボクサーの特徴
【京口】オーソドックススタイルで、軽量級離れしたパンチ力が持ち味。辰吉丈一郎氏直伝の左ボディーブロー、左フックなどが得意。アグレッシブながら、アマで鍛えた丁寧な高いボクシング技術もある。
【井上】右ボクサーファイター。軽量級最速クラスのスピードと「3階級上レベル」といわれる超絶なパンチ力が強み。攻め手豊富でアグレッシブ、ステップワーク主体の防御力にも優れたカウンターパンチャー。
3、戦績
【京口】
・アマ…66戦52勝(8KO)14敗
・プロ…12戦12勝(9KO)無敗(KO率75%)
【井上】
・アマ…81戦75勝(48KO/RSC)6敗
・プロ…18戦18勝 (16KO) 無敗(KO率89%)
軽量級ではトップ選手でも平均KO率は5割程度といわれる中で、この二人は抜きんでた80%前後の高さ。いかにパンチが強烈かを物語っています。
ただスピードや防御力では井上選手が上との見方も。井上選手はプロ・アマ通じて約100試合をこなしていますが、何と「これまでダウンを奪われた事も流血した経験も一度もない」とのことです。
一方京口選手は18年、ミニマム級2度目の防衛戦で、3Rにパラス選手の左をこめかみに受けダウン。自身「プロに限らずアマを通じてもダウンは初めて。減量の影響もあり、足がつりそうな場面もあった」と語っていました。
京口紘人の最新評価まとめ
出典:twitter
まとめ
井上、京口両選手にはボクサーとして大きな共通点があります。二人とも通常体重に比べかなり軽い階級でキャリアスタートしたため、当初は減量苦に直面。
持ち味のパワーも失っていましたが、階級を上げて減量苦から解放されると、一挙にパワー全開で本領を発揮するようになりました。
今や相手には〝恐怖〟でしかない強打で、井上選手は現在8連続KO中。京口選手もミニマム級時代のようにバテたり身体がブレたりすることがなくなったようで、次戦も早い回のKOに自信を深めているようです。