ボクシングのWBC世界ヘビー級王者デオンテイ・ワイルダー選手(米)と、同級4位ドミニク・ブラジール選手(米)とのタイトルマッチが、現地時間の18日、米ニューヨークで行われます。
現在8度防衛中のワイルダー選手は昨年12月以来の防衛戦となります。ところで日本のファンには馴染みが薄い、挑戦者のドミニク・ブラジール選手とは一体誰?どんな戦績の選手なのでしょうか?ワイルダー戦の展開予想とともにまとめました。
ドミニクブラジールとは誰?戦績強さを調べてみた
ドミニク・ブラジール選手は米カリフォルニア州生まれの33歳。6歳でアメフトを始め、ノーザンコロラド大学時代にはクォーターバックを務めていたそうです。
ボクシングを始めたのは何と23歳という遅咲き。アマチュア選手として活躍し、2012年ロンドン五輪にはスーパーヘビー級で出場経験があります。身長201cm、リーチ207cmという誰もが驚く「ビッグサイズ」も特徴です。
五輪を最後にプロに転向し、五輪の年の11月にデビュー。オーソドックスタイプのボクサーとしてこれまで21戦を行い、戦績は20勝(18KO)1敗となっています。
ドミニク・ブラジール選手のプロで唯一の敗戦が、初めての世界挑戦となった16年のIBFヘビー級王者・ジョシュア選手との試合。2度のダウンを奪ったジョシュア選手が7回TKO勝利を飾り、初防衛に成功しました。
そして次戦となる18日のワイルダー戦が、ドミニク・ブラジール選手にとってはキャリア二度目の世界挑戦となります。では次戦はどのような展開が予想されるのか、次に見てみましょう。
ブラジールvsワイルダーどうなるか予想
ジョシュア選手に挑戦した世界タイトル戦ではKO負けを喫したドミニク・ブラジール選手。この試合は対戦当時「ヘビー級オリンピアン同士の対決」と銘打たれましたが、次戦のワイルダー戦も同じく、米国民なら誰もが知る「米五輪代表同士」の戦いとなります。
ワイルダー選手とドミニク・ブラジール選手はともに33歳で、ワイルダー選手は北京五輪に出場経験があります。最高レベルのアマ仕込みとあって、両者とも高い技術があることは間違いありません。
ブラジール選手は、次戦の会場であるNYのバークレイズセンターで、昨年12月にもキューバ選手と対戦して9回KO勝ちを収めており、この時はリングサイドでワイルダー選手も観戦。ブラジール選手は「私はバークレイズセンターで3度KO勝ちを収めている」と相性の良さを強調、王座獲得に自信を見せています。
ただファンやメディアの間では、相手が「戦績41戦40勝39KO」という圧倒的なKO率を誇り、その超絶強打はもちろん、左右のフックでも相手を倒せる器用さも持ち合わせたワイルダー選手だけに、「王者のKO勝利はほぼ確実」との見方が多いのが実情のようです。
大手海外ブックメーカーのオッズでも「1.14:5.5」などと、王者ワイルダー選手がかなり優勢の予想になっています。
I have these thoughts, these feelings; I can’t control the thumping in my heart.
O’ how I want to tear him apart.
My hunger howls in mid night
I want blood, May 18th I’m ready fight...... pic.twitter.com/QRbhmsrNRy— Deontay Wilder (@BronzeBomber) April 22, 2019
ブラジールvsワイルダーに関するネットの予想・反応
出典:twitter
まとめ
ブラジール選手もヘビー級ではかなりの実力者なのは確かですが、「元五輪代表同士」で注目を集めた初タイトル挑戦では、ジョシュア選手にまったく歯が立たなかった印象でした。
ワイルダー選手も会見では「私と対戦したいずれの男もキャンバスに転がった。18日もそれを継続する。私を負かしてリングから降りられる者はいない。私はヘビー級のキーを握っている」と自信満々。
昨年末の「曲者」フューリー戦では判定までもつれ接戦となったワイルダー選手が、今回は痛快なKOを見せることができるでしょうか。
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